老人ホーム グループホーム 違い
本記事にはプロモーションが含まれます。
老人ホームとグループホームの違いを徹底比較|費用・入居条件・選び方まで
(読了目安:約15分)
大切な方の今後の暮らしについて考えるなかで、「老人ホーム」と「グループホーム」という言葉が出てきて、どちらが合っているのか迷ってこのページにたどり着かれた方も多いのではないでしょうか。
慣れない介護の言葉や複雑な制度を前に、不安や戸惑いを感じるのはごく自然なことです。むしろ、それだけ真剣に大切な方のことを考えていらっしゃる証だと思います。どうか焦らず、一つひとつ確認していきましょう。
このページでは、老人ホームとグループホームの基本的な違いから、費用の目安、向いている方の特徴、そして後悔しない選び方のフローまで、あなたのために丁寧に整理しました。どちらかを押しつけるのではなく、「あなたの状況に最適な選択肢は何か」を一緒に考えるスタンスでお伝えします。

この記事でわかること
- 老人ホームとグループホーム、それぞれの特徴と違い
- 費用相場や長期的な費用の考え方
- あなたや大切な方に向いている施設の探し方
- 入居後に後悔しないための確認ポイント
- どちらも向かない場合の選択肢や相談先
老人ホームとグループホームの概要
まず、老人ホームとグループホームがどのような施設なのか、その基本的な特徴から見ていきましょう。一言で「老人ホーム」と言っても非常に多くの種類があり、提供されるサービスもさまざまです。一方、グループホームは認知症の方に特化した施設として、明確な目的を持っています。
介護に関する制度の詳細は、厚生労働省の介護制度に関するページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/)でもご確認いただけます。
「老人ホーム」とは?
「老人ホーム」という言葉は、高齢者が生活する施設全般を指すことが多く、非常に幅広い種類があります。介護保険制度上の「特定施設入居者生活介護(とくていしせつにゅうきょしゃせいかつかいご)」の指定を受けている施設は、介護サービスを包括的に提供します。主な種類としては、以下のものが挙げられます。
介護付有料老人ホーム
食事や入浴・排泄の介助といった身体介護から、レクリエーション、リハビリテーションまで、施設スタッフによる手厚い介護サービスが提供されます。要介護度が高い方や、医療的ケアが必要な方も入居しやすい施設の一つです。
住宅型有料老人ホーム
介護サービスは基本的に外部の介護事業所(訪問介護など)と個別に契約して利用します。施設によっては生活支援サービス(安否確認・食事提供など)が充実している場合もあります。比較的自立度の高い方から、軽度の介護が必要な方まで幅広く対応しています。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
バリアフリー構造の賃貸住宅で、安否確認や生活相談サービスが提供されます。介護サービスは外部の事業所を利用します。自立した生活を続けながら見守りを受けたい方に向いています。
特別養護老人ホーム(特養)
公的な介護施設で、費用が比較的安価なことから入居希望者が多く、待機期間が長くなる場合があります。原則として要介護3以上の方が入居対象となります。終身利用が可能で、手厚い介護が受けられます。
「グループホーム」とは?
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症と診断された方が少人数(原則5〜9人)で共同生活を送る、地域密着型の介護施設です。認知症の進行をゆるやかにしながら、残された能力を活かし、家庭的な雰囲気の中で自立した生活を続けることを目的としています。
グループホームの入居条件として、一般的に以下の要件が設けられています。
- 要支援2または要介護1以上の認知症と診断された方(医師による診断が必要です)
- 施設と同じ市区町村に住民票がある方(地域密着型サービスのため、住所の要件があります)
- 共同生活を送ることに大きな支障がない方
- ご自身や他者に危害を加えるリスクが低い方
グループホームでは、調理・掃除・洗濯などをスタッフと一緒に行い、役割を持つことで生活のリズムや意欲を保ちます。大規模施設とは異なり、顔なじみの環境で過ごすことで、認知症の症状が安定するケースも少なくないと言われています。
老人ホームとグループホームの違い一覧表
まずは全体像を表で確認しておきましょう。
| 比較項目 | 老人ホーム(有料老人ホーム等) | グループホーム |
|---|---|---|
| 対象者 | 高齢者全般(施設による) | 認知症と診断された方 |
| 入居条件 | 要介護度・年齢など(施設による) | 要支援2以上+認知症診断+住民票の要件あり |
| 規模 | 大規模〜中規模が多い | 小規模(5〜9人)が原則 |
| 介護体制 | 施設内スタッフによる対応(介護付)または外部サービス(住宅型) | 少人数制でスタッフが常駐 |
| 生活スタイル | 個室中心・施設のプログラムに沿った生活 | 家庭的な共同生活・役割分担あり |
| 医療対応 | 施設によっては医療連携が充実 | 医療対応はやや限定的な場合がある |
| 費用の目安 | 月額15万〜40万円程度(地域差あり) | 月額10万〜25万円程度(地域差あり) |
| 看取り対応 | 対応施設も増えている | 対応可能な施設もあるが、施設による |
※上記はあくまで一般的な目安です。施設ごとに異なりますので、必ず各施設にご確認ください。
費用比較|初期費用から月額費用まで
PR・広告 / 終活と相続のまどぐち
弁護士法人グループが運営する終活・相続の総合相談窓口。まず話を聞いてもらうだけでも大丈夫です。
施設選びにおいて、費用は非常に重要な要素です。老人ホームとグループホームでは、初期費用・月額費用ともに違いがあります。ここでは費用の目安を整理しながら、長期的な視点でのコスト感についてもお伝えします。
以下の金額はあくまで参考目安であり、地域・施設の設備・サービス内容・入居時期などによって大きく異なる場合があります。
初期費用の目安
| 項目 | 老人ホーム(有料老人ホーム)の目安 | グループホームの目安 |
|---|---|---|
| 入居一時金 | 0円〜数千万円程度 | 0円〜数十万円程度 |
| 敷金・保証金 | 数十万〜数百万円程度 | 数万〜数十万円程度 |
有料老人ホームの入居一時金は、施設のグレードや立地によって幅が非常に大きく、特に都市部の高級施設では高額になる傾向があります。一方、グループホームは入居一時金が比較的少額、または不要な施設も多く見られます。
月額費用の目安
| 費用項目 | 老人ホーム(有料老人ホーム)の目安 | グループホームの目安 |
|---|---|---|
| 家賃・居室料 | 5万〜20万円程度 | 3万〜8万円程度 |
| 食費 | 4万〜6万円程度 | 4万〜6万円程度 |
| 管理費・光熱費 | 2万〜5万円程度 | 1万〜3万円程度 |
| 介護サービス費(自己負担) | 要介護度により変動(1〜3割) | 要介護度により変動(1〜3割) |
| 合計の目安 | 15万〜40万円程度 | 10万〜25万円程度 |
グループホームでは介護保険が適用され、介護サービス費の自己負担は1割〜3割(所得に応じて異なります)となります。また、おむつ代・医療費・レクリエーション費用などが別途かかる場合もあります。
長期的な視点で考えると、5年・10年単位の総費用も計算しておくことが安心につながります。入居一時金が高額でも月額が低い施設もあれば、入居一時金なしで月額が高い施設もあるため、ご家族の資産状況や想定される入居期間を踏まえて検討されることをおすすめします。

【関連】介護施設の費用と介護保険の使い方について詳しくはこちら
向いている人・向いていない人
どちらの施設が「合うかどうか」は、ご本人の状態や希望、ご家族の状況によって大きく変わります。ここでは、それぞれの施設が向いている方・向いていない方の特徴を整理しました。
老人ホームが向いている方
- 要介護度が比較的高く、日常的な身体介護が必要な方
- 医療的ケア(経管栄養・たん吸引など)が必要な方
- 認知症の診断はないが、自立した生活が難しくなってきた方
- 広い居室や充実した設備・レクリエーションを希望される方
- 家族が遠方に住んでおり、施設に丁寧なサポートを求める方
- ターミナルケア(看取り)に対応した施設を探している方
老人ホームが向いていない可能性がある方
- 大人数の施設が苦手で、家庭的な環境を望む方
- 費用をできるだけ抑えたい方(選択肢による)
- 認知症の症状が中程度で、少人数の環境で落ち着ける方
グループホームが向いている方
- 認知症の診断を受けており、少人数の家庭的な環境で生活したい方
- 調理や掃除など、できることを続けながら暮らしたい方
- 大きな施設の環境に馴染みにくく、安心できる「場所感」を大切にしたい方
- 住み慣れた地域の近くで暮らし続けたい方
- 費用を一定程度抑えながら、質の高いケアを受けたい方
グループホームが向いていない可能性がある方
- 認知症の診断がない方(入居条件を満たさない場合があります)
- 施設が所在する市区町村に住民票がない方
- 重度の身体介護や高度な医療的ケアが常時必要な方
- 感染症などで集団生活に制限が生じている方
選び方フロー|あなたに合った施設を見つけるために
「どちらにするか」迷っているときは、以下のフローを参考にしてみてください。あくまでも参考ですので、最終的にはケアマネジャーや医師・施設の専門家に相談しながら決めていただくことが大切です。
STEP 1:認知症の診断はありますか?
└── いいえ → 老人ホーム(有料・特養・サ高住など)を中心に検討
└── はい → STEP 2へ
STEP 2:施設と同じ市区町村に住民票がありますか?
└── いいえ → まず住民票の移動を検討、または老人ホームも検討
└── はい → STEP 3へ
STEP 3:少人数の家庭的な環境を希望しますか?
└── はい → グループホームが向いている可能性があります
└── いいえ → 介護付有料老人ホームなどを検討
STEP 4:医療的ケアの必要度を確認
└── 高度な医療ケアが必要 → 医療連携が充実した老人ホームを優先
└── 日常的な見守り・生活支援が中心 → グループホームも選択肢に
STEP 5:費用の上限を設定し、候補施設を見学・比較する
見学の際には、以下のポイントも確認しておくと安心です。
- スタッフの表情や入居者への接し方
- 居室の広さ・清潔感・においの有無
- 緊急時・看取り時の対応方針
- 退去要件(どのような状態になると退去を求められるか)
- 入居者やご家族の声(可能であれば)
【関連】施設見学のチェックリストと失敗しない老人ホームの選び方について詳しくはこちら
実際に選んだ方の声(参考)
※以下は、施設選びを経験された方から寄せられた体験談をもとに構成した参考例です。個人の状況によって異なります。
Aさん(70代女性のご家族)
「母が認知症と診断されたとき、最初は大きな老人ホームを考えていました。でも見学してみると、母が人の多い環境に落ち着かない様子で。グループホームに入居したら、スタッフさんと一緒に料理をするのが楽しみになったようで、穏やかな表情が増えました。」
Bさん(80代男性本人)
「足が悪くなってきたので、介護付有料老人ホームに入居しました。リハビリの先生が毎日来てくれて、体の状態が少し良くなりました。費用は高いけれど、安心して過ごせています。」
Cさん(60代女性のご家族)
「グループホームを検討したのですが、父の住民票が他の市にあって、条件を満たさないとわかりました。ケアマネジャーさんに相談して、住宅型有料老人ホームに決め、今は落ち着いています。入居条件は事前に確認しておくべきでした。」
よくある質問(FAQ)
Q1. グループホームと老人ホーム、費用が安いのはどちらですか?
一般的に、グループホームの月額費用のほうが老人ホーム(有料老人ホーム)に比べて安くなる傾向があります。グループホームの月額費用の目安は10万〜25万円程度、有料老人ホームは15万〜40万円程度です(いずれも地域・施設によって大きく異なります)。ただし、介護度や必要なサービスによって実際の負担額は変わりますので、複数の施設に見積もりを依頼することをおすすめします。
Q2. 認知症でなくてもグループホームに入れますか?
グループホームは、医師から認知症と診断された方が対象です。認知症の診断がない場合は、入居条件を満たさないため、基本的には入居できません。認知症の診断がない方には、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、介護付有料老人ホームなどが選択肢になります。
Q3. グループホームに入居後、認知症が重度化したらどうなりますか?
グループホームは、認知症の進行に伴い、身体介護の必要度が高まったり、医療的ケアが常時必要になったりした場合、退去を求められることがあります。事前に施設の「退去要件」を確認しておくことが大切です。重度化した際の受け皿として、特別養護老人ホーム(特養)や介護付有料老人ホームへの移行を検討することになる場合があります。
Q4. 老人ホームに入居してから施設を変更することはできますか?
状況が変わった場合、施設の変更(転居)は可能です。ただし、入居一時金の返還条件や退去のタイミング、次の施設の空き状況など、確認すべき事項が多くあります。転居を検討する際は、担当のケアマネジャーや施設の相談員に早めに相談されることをおすすめします。
Q5. 特別養護老人ホーム(特養)とグループホームはどう違いますか?
特養は要介護3以上の方が対象の公的施設で、費用が比較的安価ですが、入居待機期間が長くなる場合があります。グループホームは認知症の診断が必要で小規模・家庭的な環境が特徴です。特養は身体介護・医療ケアが手厚い一方、グループホームは認知症ケアに特化した環境が整っています。それぞれの強みが異なりますので、ご本人の状態に合わせて検討することが大切です。
Q6. 介護保険はグループホームでも使えますか?
はい、グループホームでも介護保険が適用されます。介護サービス費の自己負担は、所得に応じて1割・2割・3割のいずれかとなります。ただし、家賃・食費・光熱費などは介護保険の対象外となり、実費負担が必要です。詳しくは厚生労働省の介護制度に関するページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/)もご参照ください。
まとめ
老人ホームとグループホームの主な違いを改めて整理すると、次のようになります。
| ポイント | 老人ホーム | グループホーム |
|---|---|---|
| 対象者 | 高齢者全般(施設による) | 認知症と診断された方 |
| 環境 | 大〜中規模施設が多い | 少人数・家庭的な環境 |
| 費用目安(月額) | 15万〜40万円程度 | 10万〜25万円程度 |
| 強み | 身体介護・医療連携が充実 | 認知症ケア・生活リハビリ |
| 向いている方 | 介護度が高い方・医療ケアが必要な方 | 認知症の方・家庭的な環境を望む方 |
どちらの施設が「正解」ということはありません。大切な方の状態、ご本人の希望、家族の状況、そして費用面をトータルに考えながら選んでいただくことが、後悔のない選択につながります。
一人で抱え込まずに、ケアマネジャーや施設の相談員、地域包括支援センターなどにどんどん相談してください。あなたの味方になってくれる専門家は、必ずいます。
【関連】地域包括支援センターへの相談方法と活用の仕方について詳しくはこちら
専門家への相談案内
施設選びは、情報収集だけでは解決しない部分も多くあります。「実際にどこに相談すればいいかわからない」という方は、以下の窓口を活用されることをおすすめします。
① 担当のケアマネジャー(介護支援専門員)
すでに要介護認定を受けている場合は、担当ケアマネジャーが施設探しの相談窓口になります。地域の施設情報や空き状況を把握していることが多く、心強いパートナーです。
② 地域包括支援センター
まだ要介護認定を受けていない場合や、認定手続きから相談したい場合は、お住まいの地域の地域包括支援センターにご相談ください。介護・福祉・医療の専門家が無料で対応してくれます。
③ 施設の無料相談窓口・入居相談員
多くの施設では、入居前の無料相談・見学を受け付けています。気になる施設には、まず問い合わせてみましょう。
④ 弁護士・行政書士などの専門家
入居契約の内容確認、費用に関するトラブル、成年後見制度(判断能力が低下した場合に財産を管理する法的制度)の利用など、法的な観点からのサポートが必要な場合は、専門家への相談もご検討ください。
大切な方のために最善の選択ができるよう、終活大全はこれからもあなたに寄り添い続けます。どうか一人で抱え込まず、周りの力を借りながら、一歩ずつ進んでいただければ幸いです。
PR・広告
提供:終活と相続のまどぐち
弁護士法人グループが運営する終活・相続の総合相談窓口。まず話を聞いてもらうだけでも大丈夫です。
※ 無料・予約不要の相談あり
> ※費用・価格はあくまで参考値です。地域・業者・個別の状況によって大きく異なります。必ず複数の業者・専門家に確認してください。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別案件については弁護士・税理士・葬儀の専門家にご相談ください。
掲載情報は2026年現在のものです。法改正等により変更となる場合があります。