終活の基本

エンディングノートの書き方と選び方|書くべき7項目

エンディングノートの書き方と選び方|書くべき7項目
【PR】本記事には広告・プロモーションが含まれます。

終活について考え始めたあなたへ。ここまでたどり着いてくださったこと、それだけで十分に勇気ある一歩です。「家族に迷惑をかけたくない」「自分の気持ちをちゃんと伝えたい」——そんな優しさから、この記事を開いてくださった方も多いのではないでしょうか。不安な気持ちを抱えながらでも、こうして情報を集めようとしているあなたをそっと応援しています。

エンディングノートは、あなたの「もしも」の時に大切なご家族が困らないよう、そして何よりも、あなたの「想い」を伝えるための大切なツールです。難しく考える必要はありません。できることから、あなたのペースで少しずつ始めていきましょう。

▼ 終活の始め方(全体像)

1

現状の把握・整理

財産・保険・医療情報をリスト化

2

エンディングノートの作成

希望・連絡先・遺言の意向を記録

3

生前整理・断捨離

不用品の処分・形見分けの検討

4

医療・介護の希望を伝える

延命治療・介護施設の希望を家族へ

5

お墓・葬儀の希望を確認

生前予約・家族葬・散骨なども選択肢

【PR】本記事にはプロモーションが含まれます。

エンディングノートとは?「もしも」の時を支える心のバトン

エンディングノートとは、ご自身の人生の終わりに向けた希望や、もしもの時にご家族に伝えたい情報をまとめておくノートのことです。法的な効力(法律上の拘束力)はありませんが、ご自身の意思を伝え、ご家族の精神的・手続き的な負担を和らげるための、心強い味方となります。

エンディングノートは「自由な気持ち」を伝える手紙

エンディングノートに書く内容は、決まった形がありません。ご自身の好きなように、自由に書き記すことができます。たとえば、大切な家族への感謝のメッセージ、好きな食べ物や思い出の場所、財産のこと、医療や介護の希望など、多岐にわたります。「家族へ届ける手紙」だと思って書き始めると、自然と言葉が出てくる方も多いようです。

特に、2026年現在の多様なライフスタイルにおいては、デジタル資産(インターネット上の銀行口座、SNSアカウント、サブスクリプションサービスなど)の情報も非常に重要になっています。これらをまとめておくことで、残されたご家族が困惑する事態を避けることができます。

遺言書との違いを知っておくと安心です

エンディングノートとよく似たものに「遺言書」があります。この二つには大切な違いがありますので、ここで整理しておきましょう。

エンディングノート

法的効力:なし

書き方の形式:自由

主な用途:希望・気持ち・情報の整理

作成費用:無料〜数千円程度

修正のしやすさ:いつでも自由に修正可能

遺言書

法的効力:あり(法律上の拘束力を持つ)

書き方の形式:

PR・広告

提供:終活と相続のまどぐち

弁護士法人グループが運営する終活・相続の総合相談窓口。まず話を聞いてもらうだけでも大丈夫です。


▶ 【無料】終活・相続の専門家に相談する

※ 無料・予約不要の相談あり

主な参考・出典

よくある質問(詳細版)

Q1: エンディングノートに法的効力はありますか?

A: エンディングノート自体には、遺言書のような法的な効力はありません。これは、特定の法律で定められた書式や要件を満たす必要がないためです。エンディングノートは、あくまでご自身の希望や想いを家族に伝えるためのツールであり、財産の分配など法的な手続きを伴う事項については、別途、民法で定められた形式に則った「遺言書」を作成する必要があります。しかし、エンディングノートに記載された内容は、ご家族が故人の意思を尊重し、手続きを進める上での大切な指針となります。例えば、葬儀の希望や延命治療に関する意思表示など、法的な拘束力はないものの、家族が判断に迷う際の大きな助けとなるでしょう。もし、財産に関する明確な意思表示や法的な効力を持たせたい場合は、弁護士や司法書士といった専門家にご相談の上、公正証書遺言などの作成を検討することをお勧めします。

Q2: 遺言書とエンディングノートはどう違うのですか?

A: 遺言書とエンディングノートは、どちらも「もしも」の時に備えるものですが、その目的と法的効力において大きく異なります。
遺言書は、民法で定められた厳格な方式(自筆証書遺言、公正証書遺言など)に従って作成され、主に財産の分配や相続人の指定など、法的な効力を持つ事項を記すものです。これに対して、エンディングノートは、法的効力を持たない自由な形式で、ご自身の人生の記録、家族へのメッセージ、葬儀や医療に関する希望、連絡先リスト、デジタル資産のパスワードなど、多岐にわたる情報を自由に書き残すことができます。遺言書は「法的な指示」を伝えるもの、エンディングノートは「個人的な想いや情報」を伝えるもの、と考えると分かりやすいでしょう。両者を併用することで、法的な手続きは遺言書で明確にしつつ、ご自身の細やかな希望や家族への感謝の気持ちをエンディングノートで伝えることが可能になります。

Q3: エンディングノートの作成に費用はかかりますか?

A: エンディングノートの作成自体にかかる費用は、ほとんどかからない場合から、専門家への相談費用を含めると数万円程度になる場合があります。
市販のエンディングノートは、書店や文具店、インターネットなどで購入でき、価格は数百円から数千円程度(内容やデザインにより異なります)。ご自身で自由に項目を設定し、ノートやルーズリーフに書き込む場合は、実質無料で作成できます。
ただし、エンディングノートの内容について、相続や法律に関する専門的なアドバイスを受けたい場合や、遺言書や任意後見契約の作成と合わせて検討したい場合は、弁護士や司法書士、行政書士などの専門家に相談することになります。その際の相談料は、1時間あたり数千円〜1万円程度が目安となります。また、公正証書遺言の作成には、公証役場の手数料として財産額に応じて約数万円〜十数万円程度、専門家への依頼費用として約10万円〜30万円程度(地域や内容により異なります)がかかることがあります。2026年時点では、オンラインでの相談サービスも増えており、選択肢は多様化しています。

Q4: エンディングノートはどのように保管すれば良いですか?

A: エンディングノートの保管方法は非常に重要です。せっかく作成しても、ご家族がその存在を知らなければ意味がありません。
まず、ご家族が容易に発見できる場所に保管することが基本です。例えば、自宅の引き出しや本棚など、日常的に目にする場所が良いでしょう。ただし、重要な個人情報が含まれるため、安易に第三者の目に触れる場所は避けるべきです。耐火金庫や鍵のかかる引き出しなど、セキュリティを考慮した場所も選択肢となります。
また、エンディングノートの存在と保管場所を、信頼できるご家族や親しい友人、または弁護士や司法書士などの専門家に事前に伝えておくことが不可欠です。デジタル形式で作成した場合は、パスワード管理を徹底し、信頼できる人にパスワードやアクセス方法を伝えておくか、パスワードを記したメモを実物のエンディングノートと一緒に保管するなどの工夫が必要です。定期的に内容を見直す際に、保管場所も再確認し、必要に応じて変更を検討しましょう。

Q5: 認知症になった場合、エンディングノートの内容は有効ですか?

A: ご自身が認知症を発症し、判断能力が低下してしまった場合、エンディングノートに記載された内容を、ご自身の意思として法的に強制することは難しくなります。エンディングノートは、あくまで「ご本人の生前の希望」を伝えるものであり、判断能力が失われた後に新たな意思表示として機能するものではないためです。
しかし、エンディングノートに記された希望は、ご家族が今後の介護や医療に関する判断をする上での大切な参考資料となります。例えば、延命治療に関する意思や、特定の施設への入居希望などが記載されていれば、ご家族はそれを尊重して行動しやすくなります。
より法的な効力を持たせて、判断能力が低下した場合に備えたいのであれば、「任意後見契約」の締結を検討することをお勧めします。これは、ご自身が元気なうちに、将来の財産管理や介護・医療に関する事務を任せる「任意後見人」を指名し、その内容を公正証書で契約する制度です。任意後見契約は、ご自身の意思を法的に担保するための有効な手段となりますので、弁護士や司法書士にご相談ください。

Q6: エンディングノートは定期的に見直すべきですか?

A: はい、エンディングノートは定期的に見直すことを強くお勧めします。ご自身の状況や考え方は、時間の経過とともに変化するものです。例えば、家族構成の変化、財産の変動、医療技術の進歩、あるいはご自身の価値観や希望の変化など、さまざまな要因によって、エンディングノートに記載した内容が現状と合わなくなる可能性があります。
見直しの頻度としては、年に一度、誕生日や年末年始など、ご自身にとって区切りの良い時期を決めて見直すのが良いでしょう。その際、以下の点を確認してください。
* 記載されている個人情報(住所、連絡先など)に変更はないか
* 財産リスト(銀行口座、保険、不動産など)は最新の状態か
* 医療や介護に関する希望に変更はないか
* 葬儀やお墓に関する希望に変更はないか
* 家族へのメッセージや伝えたい気持ちに変化はないか
* デジタル資産のパスワードなど、アクセス情報に変更はないか
内容を修正・加筆する際は、日付を明記しておくことで、いつ時点の意思であるかが明確になります。常に最新の情報を反映させることで、エンディングノートは「もしも」の時に最も役立つツールとして機能します。

比較・選択肢の整理

エンディングノートは、あくまで「想いを伝えるツール」であり、法的効力はありません。そのため、ご自身の希望をより確実に実現するためには、他の法的制度と組み合わせることも重要です。ここでは、エンディングノートと関連性の高い主要な選択肢を比較します。

項目 エンディングノート(市販・自作) 公正証書遺言 任意後見契約 死後事務委任契約
費用 約数百円〜数千円程度(市販品)/ 無料(自作) 約数万円〜十数万円程度(公証役場手数料+専門家報酬) 約数万円〜数十万円程度(公証役場手数料+専門家報酬) 約数十万円〜数百万円程度(契約内容による)
期間 数時間〜数日(書き始めから完成まで) 数週間〜数ヶ月(専門家相談・証人手配・公証役場での作成) 数週間〜数ヶ月(専門家相談・公証役場での契約締結) 数週間〜数ヶ月(専門家相談・契約内容の確定・公証役場での契約締結)
メリット – 手軽に始められる
– 形式の自由度が高い
– 想いや感謝を伝えやすい
– 費用が安い
– 法的効力が最も確実
– 公証人が作成するため内容が明確
– 紛失・偽造の心配が少ない
– 判断能力低下後も財産管理・身上監護を任せられる
– 自分の意思で後見人を選べる
– 葬儀・埋葬、各種契約解除など死後の手続きを任せられる
– 家族の負担を軽減
デメリット – 法的効力がない
– 記載内容が法的に無効になる可能性
– 家族が内容を無視する可能性
– 費用と手間がかかる
– 証人が2名必要
– 遺留分に配慮が必要
– 費用と手間がかかる
– 後見人への報酬が発生する
– 監督人が選任される
– 費用が高額になる傾向
– 信頼できる受任者を見つける必要
– 契約内容が複雑になりがち
こんな人向け – まず終活を始めてみたい人
– 家族に希望や情報を伝えたい人
– 財産が複雑でない人
– 財産を特定の相続人に分配したい人
– 相続トラブルを避けたい人
– 法的効力のある意思表示をしたい人
– 将来の認知症など判断能力の低下に備えたい人
– 財産管理や医療・介護の希望を明確にしたい人
– 身寄りがいない人
– 家族に死後の負担をかけたくない人
– 葬儀や供養の希望を確実に実現したい人

事前準備チェックリスト

エンディングノートを書き始める前に、以下の項目を確認し、必要な情報を整理しておきましょう。
2026年時点での情報として、デジタル資産やオンラインサービスの整理も重要です。

□ 1. 家族構成・親族関係の整理(氏名、生年月日、連絡先など)
□ 2. 財産リストの作成(預貯金、不動産、有価証券、貴金属、骨董品など)
□ 3. 銀行口座情報の整理(銀行名、支店名、口座番号、名義、暗証番号の管理方法)
□ 4. 保険証券の確認(生命保険、医療保険、損害保険など、契約内容と連絡先)
□ 5. 年金手帳・年金証書の確認(基礎年金番号、加入状況)
□ 6. 医療に関する希望の整理(かかりつけ医、持病、アレルギー、延命治療の意思など)
□ 7. 介護に関する希望の整理(希望する介護施設の種類、在宅介護の希望など)
□ 8. 葬儀・お墓に関する希望の整理(葬儀形式、宗派、場所、遺影、埋葬方法、お墓の有無)
□ 9. 連絡先リストの作成(友人、知人、職場、趣味の仲間、専門家など)
□ 10. デジタル資産の整理(SNSアカウント、メールアドレス、クラウドサービス、オンライン証券などのID・パスワード管理方法)
□ 11. 重要な書類の保管場所の確認(権利書、保険証券、年金手帳、実印、銀行印など)
□ 12. 遺言書の有無と保管場所の確認(作成している場合)
□ 13. 任意後見契約・死後事務委任契約の有無と内容の確認(締結している場合)
□ 14. 大切な写真や思い出の品の整理・指定(形見分けの希望など)
□ 15. ペットの世話に関する希望の整理(引き取り手、費用など)
□ 16. エンディングノートの保管場所と、その場所を誰に伝えるかを決める

関連する法律・制度と公的情報源

エンディングノートは法的効力を持たないものの、その内容は様々な法律や制度と密接に関わっています。ここでは、終活や相続に関連する主要な法律・制度と、その公的情報源をご紹介します。

1. 民法(相続・遺言)

  • 根拠条文名: 民法第882条(相続の開始)~第1044条(遺留分に関する規定の適用)など
  • 概要: 相続人や相続財産の範囲、遺言の方式と効力、遺産分割、遺留分など、相続全般に関する基本的なルールを定めています。エンディングノートで財産に関する希望を記載する際は、民法の規定を理解しておくことが重要です。遺言書を作成することで、民法の定める範囲内で財産の分配方法を法的に指定できます。
  • 公的情報源: e-Gov法令検索 民法

2. 相続税法

  • 根拠条文名: 相続税法第1条(目的)~第71条(贈与税の申告)など
  • 概要: 死亡によって財産を承継した場合にかかる相続税について、課税対象となる財産の範囲、税額の計算方法、各種控除(基礎控除、配偶者控除など)、申告・納付手続きなどを定めています。エンディングノートで財産を整理する際、相続税の負担も考慮に入れると良いでしょう。
  • 公的情報源: 国税庁 相続税のあらまし

3. 任意後見契約に関する法律

  • 根拠条文名: 任意後見契約に関する法律第1条(目的)~第13条(準用規定)など
  • 概要: ご自身が元気なうちに、将来判断能力が低下した場合に備えて、財産管理や身上監護(生活・医療・介護に関する事務)を任せる人(任意後見人)をあらかじめ契約で選んでおく「任意後見制度」について定めています。エンディングノートでは、任意後見契約で定めきれない細かな希望や、後見人へのメッセージなどを補完することができます。
  • 公的情報源: 法務省 任意後見制度

4. 介護保険法

  • 根拠条文名: 介護保険法第1条(目的)~第203条(罰則)など
  • 概要: 高齢化社会における介護の社会化を推進するため、介護保険制度の仕組み、被保険者の範囲、保険給付の種類、サービス利用の手続き、事業者への指導・監督などを定めています。エンディングノートで介護に関する希望を記載する
本記事の情報は執筆時点(2026年4月)のものであり、法律・制度・費用等は変更される場合があります。実際のご判断にあたっては、葬儀社・弁護士・税理士等の専門家にご相談ください。本記事の内容に基づいてお客様が行動した結果について、当サイトは一切の責任を負いかねます。