大切な方との最期の時間を、住み慣れた三重県の自宅で過ごしたいと考えているあなたへ。「どれくらい費用がかかるのだろう」「家族に迷惑をかけてしまわないか」——そんな不安が頭をよぎることは、ごく自然なことです。まずは、そのように真剣に向き合っておられることを、どうかご自身でねぎらってください。
費用のことは、できるときに少しずつ確認していけば大丈夫です。三重県では、津市・四日市市などの都市部から、伊賀地域・東紀州地域などの中山間部まで、地域ごとに医療・介護サービスの提供体制や費用の傾向が異なります。この記事では、三重県の地域事情を踏まえた費用の目安と、活用できる公的支援・相談窓口をわかりやすくお伝えします。あなたは一人ではありません。

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在宅看取りとは?まず全体像を知っておきましょう
在宅看取りとは、病院ではなく自宅で終末期(人生の最終段階)を過ごし、そのまま自宅で亡くなることを指します。近年、「最期は住み慣れた場所で」と希望される方が増えており、三重県でも在宅医療・在宅看取りを推進する取り組みが進んでいます。三重県では、「三重県在宅医療推進計画」のもと、市町や医師会・訪問看護ステーションなどが連携して在宅看取りを支える仕組みづくりに力を入れています。
📍 三重県の葬儀情報まとめ
三重県全体の葬儀費用相場・家族葬・公営斎場情報は三重県の葬儀ガイドにまとめています。
在宅看取りを実現するためには、在宅医(往診・訪問診療を行う医師)・訪問看護・介護保険サービスなどを組み合わせる必要があり、それぞれに費用が発生します。費用の全体像を事前に把握しておくことで、いざというときに慌てずに対応できます。
この記事でわかること
- 三重県における在宅看取りにかかる費用の目安と具体的な内訳
- 三重県内の都市部と地方における費用の地域差とその背景
- 公的支援や補助金を活用して費用を抑える方法
- 見落としやすい追加費用と対策
- 三重県の具体的な相談窓口・地域包括支援センターの活用法
在宅看取りの費用内訳|何にいくらかかるのか
在宅看取りに関わる費用は、大きく以下の4つに分類されます。三重県の場合も、基本的な枠組みは全国共通ですが、地域特性による差が生じることがあります。
1. 訪問診療(往診)の費用
在宅看取りの中心となるのが、定期的に自宅を訪問してくれる在宅医(かかりつけ医)です。
- 訪問診療(定期的に医師が自宅を訪問すること):月2回程度の訪問が一般的で、医療保険が適用されます。
- 往診(急変時など臨時で医師が訪問すること):緊急性に応じた加算があります。
- 在宅ターミナルケア加算(終末期の自宅療養を支援するための診療報酬加算):死亡前14日以内に2回以上の往診・訪問診療があった場合などに算定されます。
三重県の場合の自己負担の目安:月5,000〜30,000円程度が目安(地域差あり)です。所得・年齢・病態によって大きく変わります。
2. 訪問看護の費用
看護師が定期的に自宅を訪れ、医療的ケアや体調管理を行います。三重県では、県内各地に訪問看護ステーションが設置されていますが、熊野市・尾鷲市などの中山間部では事業所数が限られる場合があります。
- 医療保険または介護保険が適用されます(病状・要介護度によって適用保険が異なります)。
- 終末期は訪問回数が増えることが多く、費用も上昇する傾向があります。
自己負担の目安:介護保険適用の場合、1回あたり300〜600円程度(1〜3割負担)が目安(地域差あり)です。
3. 介護保険サービスの費用
要介護認定(介護が必要な状態であると認められること)を受けている場合、介護保険を利用できます。三重県の各市町の地域包括支援センターが申請の窓口となります。
- 訪問介護(ヘルパーによる生活支援)
- 福祉用具貸与(ベッド・車いす・エアマット等のレンタル)
- 訪問入浴・デイサービスなど
自己負担の目安:要介護度・利用サービスによりますが、月2万〜8万円程度の幅があることが多いです(地域差あり)。支給限度額(介護保険で使える上限金額)を超えた分は全額自己負担となります。
4. 死亡診断書・その他の費用
在宅で亡くなった際には、在宅医が死亡診断書を作成します。
- 死亡診断書の発行料:5,000〜20,000円程度が目安(医療機関により異なる)
- 臨時往診料(深夜・休日の対応):加算がかかる場合があります
【表①】在宅看取りの主な費用項目と目安一覧
| 費用項目 | 適用保険 | 月額自己負担の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 訪問診療費 | 医療保険 | 5,000〜30,000円程度 | 所得・年齢・回数による |
| 往診費(臨時) | 医療保険 | 都度5,000〜20,000円程度 | 深夜・休日加算あり |
| 訪問看護費 | 介護or医療保険 | 月5,000〜30,000円程度 | 回数・保険種別による |
| 訪問介護費 | 介護保険 | 月5,000〜40,000円程度 | 要介護度・回数による |
| 福祉用具レンタル | 介護保険 | 月1,000〜15,000円程度 | 品目・グレードによる |
| 死亡診断書発行 | 自費 | 5,000〜20,000円程度 | 医療機関により異なる |
| 薬剤費 | 医療保険 | 数千〜数万円程度 | 病状による |
※上記はあくまで目安であり、三重県内でも地域・個人の状況によって大きく異なります。
三重県の相場と地域差|県内の傾向を知っておこう
三重県では、津市・四日市市・鈴鹿市などの都市部と、伊賀市・熊野市・尾鷲市などの地方部では、在宅看取りの費用傾向や利用できるサービスに違いがあります。
三重県の都市部(津市・四日市市・鈴鹿市・松阪市など)
三重県の主要都市では、在宅医や訪問看護ステーションの選択肢が比較的多く、サービスの連携が取りやすい傾向にあります。三重大学医学部附属病院(津市)や三重県立総合医療センター(四日市市)などと在宅医療機関との連携も整備が進んでいます。
- 月額自己負担の目安:25,000〜100,000円程度(地域差あり)
- サービス選択肢が比較的多く、ケアプランを組みやすい
- 交通費加算は発生しにくい傾向にある
三重県の地方部・中山間部(伊賀市・熊野市・尾鷲市など)
三重県の中山間部や東紀州地域では、訪問可能な在宅医・訪問看護ステーション数が限られる場合があります。移動距離が長くなることで往診交通費の加算が生じるケースも考えられます。一方、東紀州地域医療協議会など地域独自の連携体制が構築されており、地域で支え合う仕組みも整いつつあります。
- 月額自己負担の目安:15,000〜80,000円程度(地域差あり)
- サービス提供事業所が限られる場合がある
- 交通費加算に注意が必要
三重県では、県全体で在宅医療の推進に力を入れており、三重県医師会・市町・訪問看護ステーション・介護事業所が連携する「在宅医療・介護連携推進事業」が各市町で展開されています。実際に利用する際は、原則として複数の事業所に相談し、見積もりを取ることをおすすめします。
【表②】三重県内・在宅看取り費用の目安比較
| 地域区分(三重県内) | 月額自己負担の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 県内主要都市(津市・四日市市など) | 25,000〜100,000円程度 | 選択肢比較的多い。連携体制が整う |
| 地方都市・郊外(伊賀市・松阪市など) | 20,000〜90,000円程度 | バランス型。交通費加算も考慮を |
| 中山間部・東紀州(熊野市・尾鷲市など) | 15,000〜80,000円程度 | 選択肢限定。地域連携体制あり |
※保険適用・要介護度・病態によって大幅に変動します。お住まいの市区町村の地域包括支援センターへのご相談を推奨します。
費用を抑えるための公的支援制度|三重県で使える制度まとめ
費用の心配があるときは、まず公的な支援制度を確認することが大切です。三重県では、以下の制度を組み合わせることで、自己負担を大きく軽減できることがあります。
1. 介護保険の「区分支給限度額」を正しく活用する
要介護認定を受けると、介護保険から利用できるサービスの上限額(区分支給限度額)が設定されます。この枠内でサービスを利用すれば、自己負担は1〜3割で済みます。三重県の各市町に配置されているケアマネジャーに相談しながら、上限内に収まるよう計画を立ててもらいましょう。
2. 高額療養費制度(医療費の自己負担に上限を設ける制度)
医療保険の自己負担額が一定以上になった場合、超えた分が払い戻される制度です。所得に応じて上限額が設定されており、三重県での在宅医療費負担を大きく軽減できることがあります。
📎 参考:高額療養費制度(厚生労働省)
3. 高額介護合算療養費制度
同一世帯で医療保険と介護保険の両方を利用している場合、年間の合計自己負担額に上限が設定されます。三重県内で複数のサービスを利用している方は特に確認しておくと安心です。
📎 参考:高額介護合算療養費(厚生労働省)
4. 低所得者・生活保護受給者向けの支援
三重県内の各市町では、住民税非課税世帯や生活保護受給者の方に対して、自己負担をさらに軽減できる仕組みが設けられている場合があります。津市・四日市市・伊勢市など、お住まいの市町の福祉窓口または地域包括支援センターへご相談ください。
5. 難病・がん患者向けの医療費助成
がんや特定難病の場合、医療費助成(自己負担上限を設ける制度)が使える場合があります。三重県健康福祉部が窓口となる制度もありますので、主治医や三重県内の医療ソーシャルワーカーへ確認してみましょう。
📎 参考:三重県 難病・特定疾患に関する医療費助成
6. 三重県独自の支援・地域資源
三重県では、「三重県在宅医療・介護連携推進センター」が中心となり、在宅看取りに関する相談や情報提供を行っています。また、各市町独自の見舞金制度や介護用品支給事業を設けている自治体もあります。お住まいの市町の担当窓口に「在宅療養の支援に使える制度はありますか?」とひとこと聞いてみるだけで、思わぬ支援につながることがあります。
見落としがちな「追加費用」に注意
在宅看取りを検討する際、事前に把握しておきたい追加費用があります。突然の出費に慌てないよう、できるときに確認しておきましょう。
①深夜・休日の対応費用
容体が急変した際の臨時往診や訪問看護には、深夜加算・早朝加算・休日加算が発生することがあります。三重県の地方部では、時間外対応が可能な事業所が限られる場合もあるため、事前に在宅医・訪問看護ステーションへ確認しておくことが特に重要です。
②医療材料・衛生用品の費用
点滴・カテーテル・褥瘡(床ずれ)ケア用品など、処置に伴う医療材料費が発生することがあります。保険適用のものと自費のものがありますので、担当の医師・看護師に確認しましょう。
③住宅改修費用
在宅療養を続けるために、手すりの設置・バリアフリー化が必要になる場合があります。介護保険の住宅改修費(上限20万円、1〜3割自己負担)が使えることがありますので、三重県内のケアマネジャーに相談してみてください。
④往診交通費(三重県の地方部で特に注意)
三重県の中山間部・東紀州地域では、在宅医が訪問するにあたり交通費が別途加算されるケースがあります。月あたり数千円〜1万円程度が目安(地域差あり)ですが、事前に医療機関へ確認しておくと安心です。
⑤家族の介護負担(見えないコスト)
直接的な金銭費用ではありませんが、家族が仕事を休んで介護に当たる場合の機会損失や精神的な疲弊も「見えないコスト」です。三重県内でも、地域包括支援センターなどでレスパイトケア(介護者が一時的に休息を取るためのサービス)の情報提供を行っています。無理をせず、使えるサービスを積極的に活用してください。
三重県の相談窓口・地域包括支援センター一覧(主要市町)
三重県では、在宅看取りの費用や手続きについて、以下の窓口に相談できます。まずは最寄りの地域包括支援センターへご連絡ください。電話一本で、地域の在宅医・ケアマネジャー・訪問看護ステーションの情報を教えてもらうことができます。
| 市町名 | 相談窓口の例 | 連絡先(参考) |
|---|---|---|
| 津市 | 津市地域包括支援センター(各圏域) | 津市健康福祉部地域包括ケア推進課へ |
| 四日市市 | 四日市市地域包括支援センター | 四日市市介護・高齢福祉課へ |
| 鈴鹿市 | 鈴鹿市地域包括支援センター | 鈴鹿市長寿社会課へ |
| 松阪市 | 松阪市地域包括支援センター | 松阪市高齢者支援課へ |
| 伊賀市 | 伊賀市地域包括支援センター | 伊賀市高齢者福祉課へ |
| 熊野市・尾鷲市 | 東紀州地域(各市地域包括支援センター) | 各市高齢福祉担当課へ |
※上記は参考情報です。窓口名・連絡先は変更される場合がありますので、三重県または各市町の公式ホームページでご確認ください。
📎 参考:三重県 地域包括支援センター一覧(三重県ホームページ)
また、三重県在宅医療・介護連携推進センターでは、県全体の在宅医療に関する情報提供や相談対応を行っています。「どこに相談していいかわからない」という方は、まずこちらへ問い合わせてみることも一つの方法です。
在宅看取りの費用に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 在宅看取りと病院での看取りでは、三重県ではどちらが費用がかかりますか?
一概には言えませんが、病院での看取りは入院基本料・室料差額ベッド代などが加算される場合があり、長期入院では費用が高額になるケースもあります。三重県の場合も、在宅看取りは医療保険・介護保険・各種制度を組み合わせることで費用を抑えられることがある一方、家族の介護負担が増すという側面もあります。三重県内の在宅医やケアマネジャーと相談しながら、ご家族の状況に合った選択を探してみてください。
Q2. 三重県で在宅看取りの費用について、最初にどこに相談すればよいですか?
まずはお住まいの市区町村の地域包括支援センターへの相談が、最も取り組みやすい第一歩です。介護保険の申請方法、ケアマネジャーの紹介、地域の在宅医・訪問看護ステーションの情報を無料で教えてもらうことができます。三重県では各市町に地域包括支援センターが設置されています。また、三重県在宅医療・介護連携推進センターでも県全体の情報提供を行っています。
Q3. 三重県の中山間部・東紀州地域でも在宅看取りはできますか?
熊野市・尾鷲市などの東紀州地域でも在宅看取りは可能です。ただし、三重県の地方部では訪問可能な在宅医や訪問看護ステーションの数が限られる場合があります。東紀州地域医療協議会など地域独自の連携体制も整いつつありますので、まずは各市の地域包括支援センターへ「在宅看取りに対応できる医療機関・介護事業所を紹介してほしい」とご相談ください。往診交通費の加算が生じることも念頭に置いておくと安心です。
Q4. 在宅看取りで使える介護保険の限度額はどれくらいですか?
要介護度によって異なります。例えば要介護5(最も重い状態)の場合、月額支給限度額は約362,000円(2026年現在)で、自己負担1割の場合は約36,200円が上限の目安となります。三重県の場合も同様で、ケアマネジャーによるケアプランの作成を通じて、上限内にサービスを収めることが大切です。
Q5. 訪問診療の費用はどれくらいですか?三重県でも保険は使えますか?
三重県でも全国と同様に、訪問診療には医療保険(健康保険)が適用されます。月2回の定期訪問の場合、自己負担(3割)で月5,000〜15,000円程度が目安(地域差あり)とされることが多いです。ただし、三重県の地方部では往診交通費の加算が生じることがあります。担当の在宅医に事前に確認されることをおすすめします。
Q6. 家族が仕事を休んで介護した場合、何か補助はありますか?
介護休業給付金(雇用保険から支給される制度で、家族の介護のために休業した際に賃金の一部が補償されるもの)を利用できる場合があります。三重県内にお勤めの方も対象になりますので、勤務先の人事・総務部門や最寄りのハローワーク(三重労働局管内の各ハローワーク)へご相談ください。
📎 参考:介護休業給付金(厚生労働省)
Q7. 在宅看取りの途中で入院に切り替えた場合、追加費用はかかりますか?
在宅から入院に切り替えた場合、それまでの在宅医療費に加えて入院費が別途発生します。状況の変化に応じて判断を変えることは決して珍しくありませんし、それはご本人・ご家族が最善を尽くした証です。三重県の場合も、事前に在宅医と「どんな状態になったら入院を考えるか」を話し合っておくと、いざというときに慌てずに済みます。
費用の不安をなくすために、まず無料相談を
在宅看取りの費用は、一見複雑に見えても、三重県で使える公的な制度や支援を組み合わせることで、多くの方が思っていたより負担を抑えられるケースがあります。
何より大切なのは、「一人で抱え込まないこと」です。三重県内には、地域包括支援センター・ケアマネジャー・在宅医療専門クリニックなど、無料で相談できる窓口が各地にあります。複数の事業所に相談・見積もりを取ることで、費用や対応内容を比較でき、より安心できる選択につながります。
「費用が心配で踏み出せない」という方こそ、できるときに一度、無料相談を活用してみてください。相談することで初めて見えてくる選択肢が、きっとあります。
あなたの大切な方との時間が、できる限り穏やかで満ち足りたものになるよう、「お葬式.info」はこれからも三重県の皆さんに寄り添った情報をお届けします。
【関連】在宅看取りの流れと準備の進め方について詳しくはこちら
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