神道葬儀(神葬祭)の基本と参列マナー|玉串奉奠・御玉串料の作法を解説
大切な方を神道形式でお見送りする「神葬祭(しんそうさい)」への参列は、仏式の葬儀とは異なる作法や慣習が多く、戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。特に「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」や「御玉串料(おたまぐしりょう)」の準備、服装など、事前に知っておくべきポイントは多岐にわたります。
この度は心よりお悔やみ申し上げます。悲しみの中、慣れない準備でご負担も大きいことと存じます。この記事では、神道葬儀の流れや参列時のマナー、玉串奉奠の具体的なやり方、御玉串料の書き方や相場などを、分かりやすく解説します。一つずつ確認し、安心して故人様をお見送りできるよう、お手伝いできれば幸いです。
この記事でわかること / まず確認すべきこと
- 神道葬儀と仏式葬儀の主な違い
- 参列時の服装や持ち物
- 玉串奉奠の正しい作法と順序
- 御玉串料の表書き、相場、包み方
- 神道葬儀でよくあるマナーの疑問と対処法

神道葬儀(神葬祭)の基本的な流れと仏式葬儀との違い
神道では、故人様は家の守護神となると考えられ、その魂を家に留めるための儀式が「神葬祭(しんさいそう)」です。仏式葬儀とは異なる点が多く、事前に知っておくと安心です。
神道葬儀(神葬祭)の主な流れ(STEP別手順)
神道葬儀は、主に以下の流れで執り行われます。地域や家、斎主(葬儀を執り行う神職)によって多少異なりますが、基本的な儀式は共通しています。故人様が亡くなってから五十日祭までの一連の流れを見ていきましょう。
STEP1:帰幽奉告(きゆうほうこく)と神棚封じ
故人様が亡くなったことを神棚や祖霊舎(それいしゃ)に奉告する儀式です。同時に、神棚の扉を閉じ、白い紙を貼って「神棚封じ」を行います。これは、神棚が穢れに触れないように、また故人様の魂が神聖な神棚に触れないようにするための大切な慣習です。
STEP2:枕直しの儀(まくらなおしのぎ)
故人様の枕元に仮の祭壇を設け、神饌(しんせん:お供え物)をお供えします。神饌は米、酒、水、塩、海の幸、山の幸などが一般的です。
STEP3:納棺の儀(のうかんのぎ)
ご遺体を清め、白装束を着せて棺に納める儀式です。この際、故人様が生前愛用していた品などを副葬品として納めることもあります。
STEP4:通夜祭・遷霊祭(つやさい・せんれいさい)
仏式の通夜にあたるのが通夜祭です。故人様の御霊(みたま)を慰め、鎮める儀式が執り行われます。通夜祭の後に「遷霊祭」が行われることが多く、これは故人様の魂を一時的に「霊璽(れいじ:仏式の位牌にあたるもの)」に移す、神道葬儀で最も重要な儀式の一つです。この儀式を経て、故人様の魂は家の守護神となる準備を始めます。
STEP5:葬場祭(そうじょうさい)
仏式の葬儀・告別式にあたる儀式で、神葬祭の中心となる儀式です。斎主による祭詞奏上(さいしそうじょう)、弔辞奉呈(ちょうじほうてい)、弔電奉読(ちょうでんほうどく)、そして参列者による玉串奉奠などが行われ、故人様を偲び、その御霊の平安を祈ります。
STEP6:火葬祭・埋葬祭(かそうさい・まいそうさい)
火葬場で行われる儀式です。火葬前に斎主が祭詞を奏上し、玉串奉奠が行われます。火葬後、遺骨を骨壺に納める骨上げ(こつあげ)を行い、その後納骨・埋葬が行われます。神道では、墓石の代わりに「奥津城(おくつき)」と呼ばれる墓所を設けることがあります。
STEP7:帰家祭・直会(きかさい・なおらい)
葬儀後、自宅に戻り、無事に葬儀を終えたことを神前に奉告する儀式が帰家祭です。その後、神職や親族で神饌をいただく会食「直会(なおらい)」が行われます。これは、神様と共に飲食することで、神人共食(しんじんきょうしょく)の精神を表すものです。
STEP8:霊祭(れいさい)
仏式の法要にあたるもので、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭、一年祭などがあります。五十日祭をもって忌明けとすることが一般的で、この日に神棚封じを解きます。
仏式葬儀との主な違い
神道葬儀と仏式葬儀では、死生観や儀式の名称、作法が大きく異なります。これらの違いを理解しておくことで、参列時の戸惑いを減らすことができます。
| 項目 | 神道葬儀(神葬祭) | 仏式葬儀 |
|---|---|---|
| 死生観 | 故人は家の守護神(祖霊)となる | 故人は仏となって成仏する |
| 儀式の名称 | 通夜祭、葬場祭、遷霊祭、霊祭など | 通夜、告別式、法要など |
| 宗教者 | 斎主(神職) | 僧侶 |
| お供え物 | 神饌(米、酒、水、塩、海の幸、山の幸など) | 香、花、供物(果物、菓子など) |
| お悔やみの言葉 | 「御霊のご平安をお祈りいたします」など | 「ご冥福をお祈りいたします」など |
| 香典 | 御玉串料、御榊料、御神前 | 御香典、御仏前、御霊前 |
| 焼香 | なし | あり |
| 玉串奉奠 | あり | なし |
| 数珠 | 使用しない | 使用する |
| 合掌 | 拍手(しのび手) | 合掌 |
神道では、死を「穢れ(けがれ)」と捉えるため、神聖な場所である神社で葬儀が行われることはほとんどありません。葬儀は自宅や斎場で行われ、神職が呼ばれて儀式を執り行います。
【関連】仏式葬儀の基本的な流れについて詳しくはこちら
参列時の服装・持ち物チェックリストとマナー
神道葬儀に参列する際の服装や持ち物は、基本的に仏式葬儀に準じます。ただし、数珠は使用しないなど、いくつか注意すべき点がありますので、以下のチェックリストで確認しましょう。
参列時の服装
喪服が基本です。故人様への敬意を表し、控えめな服装を心がけましょう。
- 男性: ブラックフォーマルスーツ(シングルまたはダブル)が最も一般的です。白無地のYシャツに、黒無地のネクタイ、黒の靴下、黒の革靴を着用します。ネクタイピンやカフスボタンは控えめなものを選びましょう。
- 女性: 黒無地のワンピース、アンサンブル、またはスーツが適切です。インナーも黒無地のものを選び、露出は控えます。ストッキングは黒、靴は黒のパンプスを選びましょう。バッグも黒無地のシンプルなものを用意します。アクセサリーは結婚指輪以外は控えめに。一連のパールネックレスは着用しても構いませんが、二連のものは「不幸が重なる」と解釈されることがあるため避けましょう。
- 子ども: 学校の制服があれば制服を着用します。制服がない場合は、地味な色(黒、紺、グレーなど)の服を選び、キャラクターものや派手な装飾のあるものは避けましょう。
服装に関する注意点:
* 派手な色や柄の服、肌の露出が多い服は避けましょう。
* 光沢のある素材や爬虫類柄のバッグ・靴は、殺生を連想させるため、葬儀の場にはふさわしくありません。
* 髪型も清潔感を保ち、長い髪はまとめるのがマナーです。
持ち物・準備チェックリスト
神道葬儀に持参するものは以下の通りです。忘れ物がないか、事前に確認しておきましょう。
□ 御玉串料(不祝儀袋に入れ、袱紗に包んで準備)
□ ハンカチ(白または黒の無地で、涙を拭うため)
□ 袱紗(ふくさ:御玉串料を包むもの。弔事用の左開きで包む)
□ 小さめのバッグ(黒無地で、必要最低限のものを収納)
□ スマートフォン(会場に入る前に必ずマナーモードに設定、または電源を切る)
神道葬儀で不要なもの:
* 数珠: 神道では数珠を使用する習慣がありません。仏式葬儀と混同しないように注意しましょう。
* お香・線香: 焼香の習慣がないため、お香や線香は持参しません。
参列時のマナー
- お悔やみの言葉: 仏式で使う「ご冥福をお祈りします」は適切ではありません。神道では「御霊(みたま)のご平安をお祈りいたします」「安らかにお眠りください」「お悔やみ申し上げます」といった言葉が適切です。
- 挨拶: 遺族への挨拶は「この度は誠にご愁傷様でございます」といった丁寧な言葉を選びましょう。長話は避け、簡潔に心を込めて伝えます。
- 拍手: 神道では「しのび手」という、音を立てない拍手を行います。神事の際にパンと音を立てる柏手(かしわで)とは異なり、手を合わせる直前で止め、音を立てずに拍手します。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)の作法と順序
玉串奉奠は、神道葬儀において故人様への敬意を表し、冥福を祈る最も重要な儀式の一つです。仏式の焼香にあたるものとして、その作法を覚えておきましょう。
玉串とは
玉串とは、榊(さかき)の枝に、紙垂(しで)と呼ばれる白い紙を付けたものです。神と人との間を取り持つものとされ、神職が魂を込めて準備します。
玉串奉奠の基本的な作法と順序
玉串奉奠は、以下の手順で丁寧に行います。係員や斎主の指示に従いつつ、心を込めて捧げましょう。
- 玉串を受け取る: 自分の番が来たら、係員または斎主から玉串を受け取ります。この時、玉串の根元を右手で上から、葉先を左手で下から支えるように持ちます。胸の高さで捧げ持つのが一般的です。
- 神前に進む: 玉串を両手で持ち、ゆっくりと神前に向かって一歩進みます。祭壇の手前で立ち止まり、遺族と斎主に向かって一礼します。
- 玉串を捧げる:
- 玉串を時計回りに90度回し、根元が自分の側(手前)に、葉先が神前に向かうように持ち替えます。この時、根元を左手に、葉先を右手に持つ形になります。
- さらに時計回りに180度回し、根元が神前に向くように、玉串台に静かに置きます。根元が神前に向くように置くことで、故人様の魂が宿る神聖な場所へ玉串の力を捧げる意味があります。
- 二礼二拍手一礼(しのび手):
- 玉串を捧げたら、神前で二度深くお辞儀(二礼)をします。
- 次に、音を立てずに二度拍手(しのび手)をします。手を合わせる直前で止め、音を立てずに手を叩く動作を行います。
- 最後に一度深くお辞儀(一礼)をします。
- 席に戻る: 遺族と斎主に一礼し、自席に戻ります。この際も、祭壇に背を向けず、数歩下がってから方向転換し、静かに席に戻りましょう。
玉串奉奠のポイント:
* 玉串を回す際は、神前に対して常に丁重な気持ちで行いましょう。
* 拍手は音を立てない「しのび手」を厳守することが非常に重要です。
御玉串料の表書き・相場・包み方
御玉串料は、仏式の香典にあたるものです。神道葬儀に参列する際は、適切な表書き、相場、包み方で準備しましょう。

御玉串料の表書き
不祝儀袋の表書きは、以下のいずれかを使用します。墨の色は薄墨が一般的です。
- 「御玉串料(おたまぐしりょう)」:最も一般的で、神道葬儀全般に使用できます。
- 「御榊料(おさかきりょう)」:玉串料と同様、神道葬儀で使用されます。
- 「御神前(ごしんぜん)」:神様にお供えするという意味合いで、こちらも使用可能です。
表書きに関する注意点:
* 「御香典」「御仏前」「御霊前」は仏式で使う言葉なので、神道葬儀では使用しません。
* 水引は、黒白または双銀の結び切りを選びます。結び切りは「一度きりで繰り返さない」という意味が込められています。黄白の水引は、神道でも用いられますが、主に法事・法要(霊祭)で使われることが多いです。葬儀では黒白または双銀が一般的です。
* 氏名は水引の下中央にフルネームで記入します。連名の場合は、右から目上の人の名前を記入します。会社名や団体名で出す場合は、氏名の右上に小さく記入しましょう。
御玉串料の相場
御玉串料の金額は、故人様との関係性や地域、自身の年齢によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです(参考値・目安です。地域・家庭の慣習、葬儀の規模によって大きく異なります)。
| 故人様との関係 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 両親 | 5万円〜10万円程度 | 状況によってはさらに高額になることも |
| 兄弟姉妹 | 3万円〜5万円程度 | 夫婦連名で出すこともあります |
| 祖父母 | 1万円〜3万円程度 | |
| 親戚(叔父・叔母など) | 5千円〜1万円程度 | |
| 友人・知人 | 5千円〜1万円程度 | |
| 会社関係(上司・同僚) | 5千円〜1万円程度 | 連名で出すこともあります |
金額に関する注意点:
* 「4」や「9」といった数字は「死」や「苦」を連想させるため、避けるのがマナーです。
* 新札は「不幸を予期していた」と受け取られかねないため、避けるのが一般的です。ただし、あまりにもボロボロのお札も失礼にあたるため、新札の場合は一度折り目をつけてから包むと良いでしょう。
* 御玉串料を辞退された場合は、遺族の意向を尊重し、無理に渡す必要はありません。
御玉串料の包み方と渡し方
- 袱紗(ふくさ)を使用する: 御玉串料は、裸で持参せず、必ず袱紗に包んで持っていきましょう。慶事と弔事では包み方が異なりますので注意が必要です。弔事の場合は、左開き(右を先に折って、左を上にかぶせる)で包みます。これは「悲しみを包み込む」という意味合いがあります。
- 渡し方: 受付で「この度は誠にご愁傷様でございます」と一言述べ、袱紗から不祝儀袋を取り出して渡します。その際、相手が表書きを読める向きにして、両手で差し出すのが丁寧です。
神道葬儀でよくある疑問と対処法
神道葬儀は仏式と異なる点が多いため、参列者だけでなく、遺族の方も戸惑うことが少なくありません。ここでは、よくある疑問やマナーの誤解とその対処法について解説します。
疑問1:「仏式の言葉や作法を使ってしまう」
最も多いのが、仏式の言葉や作法を無意識に使ってしまうことです。特に「ご冥福をお祈りします」という言葉は、神道では適切ではありません。
対処法:
* お悔やみの言葉: 「御霊のご平安をお祈りします」「安らかにお眠りください」といった言葉を選びましょう。
* 儀式: 焼香ではなく玉串奉奠を行います。数珠は使用しません。
* 拍手: 合掌ではなく、音を立てない「しのび手」の拍手を行います。
事前にこれらの違いを頭に入れておくだけで、失礼を防げます。
疑問2:「神棚封じを忘れてしまう」
神道では、故人様が亡くなるとすぐに神棚を封じる「神棚封じ」を行います。これは遺族が行うべき大切な慣習ですが、悲しみの中で忘れてしまうこともあります。
対処法:
もし遺族として神棚封じを忘れてしまった場合は、気づいた時点で速やかに行いましょう。白い半紙や和紙で神棚の扉を覆い、忌明けにあたる五十日祭までそのままにしておきます。これは故人様の魂が神聖な神棚に触れないように、また神様が穢れに触れないようにするためです。
疑問3:「霊璽(れいじ)と位牌を混同してしまう」
神道では「霊璽(れいじ)」、仏式では「位牌(いはい)」が故人様の魂が宿る依代(よりしろ)とされます。形は似ていますが、それぞれ異なる宗教的意味合いを持ちます。
対処法:
神道葬儀の際は、位牌を探したり、位牌に関する質問をしたりしないように注意しましょう。遺族が用意しているのは霊璽であることを理解しておきましょう。霊璽は白木でできており、故人様の諡名(おくりな)が記されます。
疑問4:「葬儀社選びで何を重視すべきか分からない」
神道葬儀は仏式に比べて執り行われる件数が少ないため、対応できる葬儀社が限られる場合があります。信頼できる葬儀社を見つけることが大切です。
対処法:
* 神道葬儀の経験が豊富か: 神葬祭の経験が豊富な葬儀社であれば、神職の手配や儀式の流れ、必要な準備についてスムーズに案内してもらえます。過去の実績や専門知識を確認しましょう。
* 斎主との連携: 葬儀社が地元の神職(斎主)と連携が取れているか確認しましょう。円滑な連携は、滞りない葬儀進行に不可欠です。
* 見積もりの明確さ: 葬儀費用は、葬儀社によって大きく異なります。複数の葬儀社から見積もりを取り、内容を比較検討しましょう。特に、神職へのお礼(祭祀料)が含まれているか、別途必要かを確認することが重要です。
* 相談しやすい担当者: 悲しみの中で準備を進めることになるため、親身になって相談に乗ってくれる、信頼できる担当者を選ぶことが大切です。
疑問5:「神道葬儀の費用は仏式と比べて高い?」
神道葬儀の費用は、仏式葬儀と同様に、葬儀の規模や内容、地域によって大きく異なります。一概に高い、安いとは言えません。
対処法:
葬儀社に相談する際に、必ず詳細な見積もりを取りましょう。以下の費用項目について確認することが重要です。
* 祭祀料(神職へのお礼): 斎主の人数や儀式の回数によって変動します。
* 式場使用料: 斎場を使用する場合にかかる費用です。
* 火葬料: 公営・民営で料金が異なります。
* 祭壇費用: 神道式の祭壇設営にかかる費用です。
* その他: 搬送費、人件費、飲食費、返礼品費など。
複数の葬儀社から見積もりを取り、サービス内容と費用を比較検討することで、納得のいく葬儀を選ぶことができます。
大切な方を神道形式で見送る神葬祭は、仏式とは異なる点が多く、準備やマナーで戸惑うことも少なくありません。一人で抱え込まず、神道葬儀の経験が豊富な専門の葬儀社にまず相談するだけでも、具体的な準備の道筋が見え、安心して故人様をお見送りできます。
よくある質問(FAQ)
Q1: 神道葬儀で香典は必要ですか?
A1: 神道葬儀では「香典」という言葉は使いませんが、仏式の香典にあたる「御玉串料」「御榊料」「御神前」を持参するのが一般的です。金額の相場は故人様との関係性によって異なりますが、5千円〜5万円程度が目安となります。不祝儀袋は黒白または双銀の結び切りを選び、薄墨で表書きをしましょう。
Q2: 玉串奉奠の順番は決まっていますか?
A2: 一般的に、喪主、親族、一般参列者の順で行われます。故人様との関係が深い方から順に行うのが習わしです。会場では係員が案内してくれるので、指示に従って行いましょう。もし順番が分からなければ、周囲の動きを見て合わせるか、係員に尋ねても問題ありません。
Q3: 神道葬儀に参列する際、お悔やみの言葉で注意することはありますか?
A3: 仏式の「ご冥福をお祈りします」は適切ではありません。神道では「御霊のご平安をお祈りします」や「安らかにお眠りください」「お悔やみ申し上げます」といった言葉を使うのがマナーです。故人様が神となられるという神道の死生観に基づいた言葉を選びましょう。
Q4: 神道葬儀の後、忌明けはいつになりますか?
A4: 神道では、仏式の四十九日にあたる「五十日祭(ごじゅうにちさい)」をもって忌明けとすることが一般的です。この日には、神棚封じを解き、通常の生活に戻ります。五十日祭は、故人様の魂が完全に祖霊となり、家の守護神となる節目の儀式でもあります。
Q5: 神道葬儀で数珠は使いますか?
A5: 神道葬儀では、数珠は使用しません。数珠は仏教の法具であるため、神道式の儀式には持ち込まないのがマナーです。服装は仏式に準じますが、持ち物については注意が必要です。
Q6: 神道葬儀で供花や供物(お供え物)を送りたい場合、どのようなものが適切ですか?
A6: 供花は、白い菊やユリ、カーネーションなど、落ち着いた色合いのものが一般的です。仏式で使われる蓮の花は避けるのが無難です。供物としては、果物、菓子、缶詰、お酒(日本酒など)が適切です。のし紙は、黒白または双銀の結び切りで、表書きは「奉献」「奉納」「御供」とします。事前に遺族や葬儀社に確認するとより確実です。
まとめ|一人で抱え込まず、信頼できる葬儀社を頼ってください
神道葬儀(神葬祭)は、故人様が家の守護神となるという神道独自の死生観に基づき、仏式とは異なる多くの作法や儀式があります。参列する側も、玉串奉奠の作法や御玉串料の準備、服装マナーなど、事前に知っておくべき点がたくさんあります。
悲しみの中で慣れない手続きや準備を進めることは、心身ともに大きな負担となります。この記事でご紹介した情報を参考に、一つずつ確認しながら、安心して故人様をお見送りできるよう準備を進めていただければ幸いです。
もし、ご不明な点や不安なことがあれば、一人で抱え込まず、神道葬儀の実績が豊富な葬儀社や地域の神職に相談してください。専門家のサポートを得ることで、より心穏やかに故人様との最後の時間を過ごすことができるでしょう。

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※宗派・地域・寺院によって作法・費用・名称が大きく異なります。必ず担当の寺院・神社・教会に直接ご確認ください。
この記事の監修について
本記事は「お葬式.info 編集部」が、行政書士・司法書士・葬儀業界経験者・僧侶を含む監修者チームの助言のもと、公的統計・法令・専門書を根拠に作成しています。個別のケースについては、必ず専門家にご相談ください。編集方針・監修者一覧は編集ポリシーをご確認ください。
※本記事は2026年6月時点の情報に基づいています。費用・制度は変更される場合がありますので、最新情報は各専門家・行政機関へご確認ください。
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