大切な方を亡くされたばかりの時期に、喪中はがきの準備をされるのは、心身ともに大変なことと存じます。このページでは、喪中はがきの基本的なマナーから、具体的な書き方、文例、そしていつまでに送るべきかといった時期の目安まで、分かりやすく解説します。
すべてを一人で抱え込まず、このガイドを参考に、少しでも安心して準備を進めていただければ幸いです。
悲しみの中で喪中はがきを準備する方へ / まず確認すべきこと
喪中はがきは、身内に不幸があった際に「新年の挨拶(年賀状)を控える」旨を伝えるためのものです。正式には「年賀欠礼状(ねんがけつれいじょう)」と呼びます。故人様を偲びながら、お世話になった方々へ丁寧に心を伝える大切な機会です。まずは、喪中はがきを送る対象者と、おおよその時期を確認することから始めましょう。
【PR】本記事にはプロモーションが含まれます。STEP別手順|喪中はがきの準備から投函までの流れ
喪中はがきの準備は、いくつかのステップに分けて進めるとスムーズです。以下に、一般的な流れをご紹介します。

STEP1:喪中の範囲と送る相手を確認する
喪中はがきを出す前に、まず「喪中となる親族の範囲」と「誰に送るか」を決めます。
- 喪中の範囲:一般的に、二親等以内の親族が亡くなった場合に喪に服すと考えられています。
- 一親等:父母、配偶者、子
- 二親等:祖父母、兄弟姉妹、孫
ただし、同居している三親等以上の親族や、生計を共にしていた親族が亡くなった場合も喪中にするケースもあります。故人様との関係性や地域、ご自身の考え方によって判断は異なります。
- 送る相手:毎年年賀状のやり取りをしている方々、仕事関係で年賀状を交換している方々、故人様と親交のあった方々などが主な対象です。喪中であることを知らずに年賀状を送ってくださることを避けるため、早めに送るのがマナーとされています。
STEP2:喪中はがきのデザインと文章を選ぶ
喪中はがきは、落ち着いた色合いでシンプルなデザインが一般的です。イラストは控えめなものか、無地のものを選びましょう。
- デザイン:菊や蓮といった仏花のほか、落ち着いた雰囲気の柄が選ばれます。故人様を偲ぶ気持ちが伝わるような、派手すぎないものを選びましょう。
- 文章:基本の構成は以下の通りです。
- 年賀欠礼の挨拶
- 故人様の氏名、続柄、没年月日、享年
- 生前の厚誼への感謝
- 結びの言葉(今後も変わらぬご厚誼をお願いする言葉など)
- 日付、差出人の氏名・住所
STEP3:差出人リストを作成し、印刷または手書きで準備する
喪中はがきを送る相手の住所リストを準備します。誤字脱字がないか、最新の情報かを確認しましょう。
- リスト作成:年賀状のやり取りをしている方のリストを整理し、喪中はがきを送る対象者をピックアップします。
- 作成方法:
- 印刷業者に依頼:デザイン選びから印刷、投函まで一貫して任せられるため、時間や手間を省けます。豊富な文例やデザインから選べるメリットもあります。
- 自宅で印刷:パソコンとプリンターがあれば、好きなデザインを選んで印刷できます。費用を抑えたい場合や、少枚数で済ませたい場合に便利です。
- 手書き:心を込めて一枚一枚手書きするのも丁寧な方法です。特に親しい方へ送る場合に適しています。
STEP4:喪中はがきを投函する
喪中はがきの投函時期にはマナーがあります。
- 投函時期:年賀状の準備が始まる前の、11月中旬から12月上旬までに届くように投函するのが一般的です。遅くとも年賀状の受付が始まる前には届くように手配しましょう。
- 郵便料金:通常はがきの料金で送れます。郵便局で切手を貼らずに投函できますが、料金が不足していないか確認しましょう。
喪中はがき作成の準備物・確認事項チェックリスト(□形式)
喪中はがきを作成する際に必要な準備物と、確認すべき項目をまとめました。漏れがないようにチェックしながら進めましょう。
喪中はがき作成の準備物
□ 喪中はがき用紙(郵便局、文具店、印刷業者などで購入)
□ 差出人リスト(住所、氏名が最新か確認)
□ 故人様の情報(氏名、没年月日、享年、続柄)
□ 筆記用具(手書きの場合)
□ プリンター(自宅で印刷する場合)
□ 印刷業者への依頼費用(業者に依頼する場合)
喪中はがき記載内容の確認事項
□ 故人様の氏名に間違いはないか
□ 故人様との続柄に間違いはないか(例:父、母、義父など)
□ 没年月日、享年に間違いはないか
□ 差出人の氏名、住所、電話番号に間違いはないか
□ 夫婦連名にする場合、記載順は適切か
□ 句読点は使用しないのが一般的だが、念のため確認
□ 絵柄やデザインは落ち着いたものを選んだか
□ 新年の挨拶を控える旨が明確に伝わるか
□ 文中にお祝いの言葉や近況報告は含めていないか
喪中はがきを出す時期と注意点カレンダー
喪中はがきは、送る時期が非常に重要です。相手が年賀状を準備する前に届くように手配しましょう。
| 項目 | 時期・期限 | 備考 | 窓口・対応 |
|---|---|---|---|
| 喪中はがき準備開始の目安 | 10月下旬〜11月上旬 | 差出人リストの整理、デザイン・文例検討 | ご自身、印刷業者 |
| 喪中はがきの投函時期 | 11月中旬〜12月上旬 | 相手が年賀状を出す前に届くように | 郵便ポスト、郵便局 |
| 年賀状の受付開始 | 12月15日頃 | この日までに届くのが理想的 | 郵便局 |
| 喪中はがきが間に合わなかった場合 | 1月7日以降 | 寒中見舞いで挨拶をする | ご自身、印刷業者 |
期限を過ぎてしまった場合の対応
もし喪中はがきの投函が12月上旬までに間に合わなかった場合、または相手がすでに年賀状を投函してしまった場合は、寒中見舞いで対応します。
寒中見舞いは、年が明けてから松の内(一般的に1月7日まで)を過ぎてから、立春(2月4日頃)までに送る挨拶状です。この中で、年賀状をいただいたことへのお礼と、喪中につき新年の挨拶ができなかった旨を伝えます。
喪中はがきでよくある失敗と対処法
喪中はがきは年に一度のことですので、不慣れな点も多く、思わぬ失敗をしてしまうこともあります。よくある失敗とその対処法を知っておくことで、いざという時に慌てずに対応できます。
記載ミス(故人様の氏名、続柄、没年月日、享年など)
最も多いのが記載ミスです。特に故人様の情報や差出人の情報は、慎重に確認しましょう。
- 対処法: 印刷前に必ず複数人で内容をチェックする、または校正サービスがある印刷業者を利用するなど、入念な確認が重要です。万が一、投函後に間違いに気づいた場合は、改めて正しい喪中はがきを送り直すか、個別に連絡を取りお詫びを伝えるなどの対応が必要になります。
投函忘れ・投函が遅れてしまった
忙しい時期と重なり、投函を忘れてしまったり、気づいたら年賀状の受付期間に入ってしまっていた、というケースもあります。
- 対処法: 前述の通り、年賀状の受付が始まる前(12月上旬まで)に間に合わなかった場合は、年明けに寒中見舞いとして送るのがマナーです。寒中見舞いの中で、喪中につき新年の挨拶を控えた旨を伝えましょう。
喪中を知らずに相手から年賀状が届いた
喪中はがきを送った相手から、手違いで年賀状が届いてしまうこともあります。また、喪中はがきを送っていない相手から年賀状が届くこともあります。
- 対処法: 喪中であっても、いただいた年賀状への返信は寒中見舞いで行います。年賀状のお礼とともに、喪中のため新年の挨拶を控えた旨を伝え、相手の健康や多幸を祈る言葉を添えましょう。この際、お祝いの言葉や華やかなデザインは避けるのがマナーです。
喪中の範囲に関する誤解
どこまでの親族が喪中になるのか、曖昧な理解で喪中はがきを送ってしまうことがあります。
- 対処法: 一般的には二親等までとされていますが、同居の有無や故人様との関係性により判断が異なります。迷った場合は、親族間で相談して統一した対応を取るのが望ましいでしょう。また、故人様と特に親しかった方には、親等の遠近にかかわらず喪中はがきを送ることもあります。
句読点の使用に関する誤解
喪中はがきでは句読点を使用しないのが一般的ですが、誤って使ってしまうことがあります。
- 対処法: 喪中はがきのような儀礼的な文章では、伝統的に句読点を使用しません。代わりに、改行や空白を適切に用いて読みやすく工夫しましょう。印刷業者に依頼する場合は、その旨を伝えれば対応してくれます。
喪中はがきを印刷業者に依頼する場合の流れと費用目安
喪中はがきは、ご自身で作成するだけでなく、専門の印刷業者に依頼することも可能です。特に、枚数が多い場合や、忙しくて時間がない場合には、プロに任せることで安心できます。
印刷業者に依頼するメリット
- 手間がかからない: デザイン選びから印刷、場合によっては投函まで任せられる。
- 高品質: プロの仕上がりで、美しい喪中はがきを作成できる。
- 豊富な選択肢: 多様なデザインや文例から選べる。
- 相談できる: マナーや書き方について相談できる場合もある。
印刷業者に依頼する場合の流れ
- 業者選び: インターネット上の喪中はがき印刷サービスや、地域の印刷会社を比較検討します。納期、費用、デザインの豊富さ、サポート体制などを確認しましょう。
- デザイン・文例の選択: 業者のサイトやカタログから、希望のデザインと文例を選びます。故人様の氏名、続柄、没年月日、享年などの情報を入力します。
- 差出人情報の入力: 差出人となるご自身の氏名、住所、電話番号などを入力します。
- 差出人リストの提出(宛名印刷を依頼する場合): 業者によっては、宛名印刷サービスも提供しています。この場合、差出人リストのデータ(CSV形式など)を提出します。
- 校正: 印刷前に必ず仕上がりイメージ(校正データ)を確認します。誤字脱字がないか、故人様の情報に間違いがないか、入念にチェックしましょう。
- 注文・支払い: 校正完了後、正式に注文し、支払い手続きを行います。
- 納品・投函: 印刷された喪中はがきが自宅に届きます。宛名印刷も依頼した場合は、そのまま投函するだけです。業者によっては投函代行サービスもあります。
喪中はがき印刷の費用目安
喪中はがきの費用は、枚数、デザイン、用紙の種類、宛名印刷の有無、納期などによって大きく異なります。

| 項目 | 費用目安(地域・業者によって大きく異なります) | 備考 |
|---|---|---|
| はがき代(官製はがき) | 1枚あたり 約63円 | 郵便局で購入する場合。私製はがきは切手代が別途必要です。 |
| 印刷基本料金 | 2,000円〜5,000円程度 | デザイン料やシステム利用料など |
| 印刷代(枚数による) | 10枚:1,000円〜2,000円程度 50枚:3,000円〜6,000円程度 100枚:5,000円〜10,000円程度 |
枚数が増えるほど1枚あたりの単価は安くなる傾向があります。 |
| 宛名印刷代 | 1枚あたり 30円〜100円程度 | 差出人リストのデータ入稿が必要な場合が多いです。 |
| 特急料金 | 500円〜2,000円程度 | 短納期を希望する場合に発生することがあります。 |
費用を抑えるポイント
* 早めに注文する(早期割引がある業者も多い)
* シンプルなデザインを選ぶ
* 宛名印刷は自分で行う
* 複数の業者から見積もりを取る
悲しみの中で喪中はがきの準備を進めるのは大変なことです。一人で抱え込まず、プロの業者に相談するだけでも、心強いサポートが得られます。
葬儀マナーは、専門家のサポートを借りることで格段にスムーズになります。一人で抱え込まず、まず相談してみてください。
喪中はがきに関するよくある質問
喪中はがきに関するよくある質問とその回答をまとめました。
Q1:喪中はがきは誰に送るべきですか?
A1: 毎年年賀状のやり取りをしている方、仕事関係で年賀状を交換している方、故人様と親交の深かった方などが主な対象です。特に、相手が年賀状を準備する前に喪中であることを伝える目的があります。故人様が亡くなられてから1年が経過している場合は、喪中期間が明けているため、喪中はがきを送る必要はありません。
Q2:喪中はがきに近況報告を書いてもいいですか?
A2: 喪中はがきは、新年の挨拶を控える旨を伝える儀礼的なはがきですので、近況報告や慶事のお知らせは避けるのがマナーです。故人様を偲び、静かに喪に服している姿勢を示すことが大切です。
Q3:喪中の範囲はどこまでですか?
A3: 一般的に、一親等(父母、配偶者、子)および二親等(祖父母、兄弟姉妹、孫)までが喪中とされます。ただし、同居していた三親等以上の親族や、生計を共にしていた親族が亡くなった場合も喪に服すことがあります。故人様との関係性や地域の慣習、ご自身の意向によって判断は異なります。
Q4:喪中はがきを送った相手から年賀状が届いたらどうすればよいですか?
A4: 喪中であっても、年賀状をいただいたことへのお礼は伝えるのがマナーです。年が明けて松の内(一般的に1月7日まで)を過ぎてから、立春(2月4日頃)までに、寒中見舞いとして返信しましょう。寒中見舞いの中で、年賀状のお礼と、喪中につき新年の挨拶ができなかった旨を丁寧に伝えます。
Q5:喪中はがきに「拝啓」「敬具」などの頭語・結語は必要ですか?
A5: 喪中はがきでは、「拝啓」「敬具」といった頭語・結語は使用しません。また、句読点も使用しないのが一般的です。これは、儀礼的な書状の伝統的な慣習によるものです。代わりに、改行や空白を適切に用いて、読みやすい文章を心がけましょう。
まとめ|一人で抱え込まず、心強いサポートを頼ってください
喪中はがきの準備は、大切な方を失った悲しみの中で行うこととなり、精神的な負担も大きいものです。このガイドが、喪中はがきを滞りなく準備するための一助となれば幸いです。
喪中はがきは、故人様を偲び、お世話になった方々へ感謝の気持ちを伝える大切なコミュニケーションです。マナーを守りつつ、ご自身の状況に合わせて無理のない範囲で進めてください。もし不安なことや疑問点があれば、郵便局の窓口や、喪中はがき印刷サービスを提供している業者に相談してみるのも良いでしょう。一人で抱え込まず、必要に応じて専門家のサポートを頼ることも検討してください。

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