グリーフケア

グリーフカウンセリング 受け方 費用 場所 探し方

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大切な方を亡くした悲しみと向き合う|グリーフカウンセリングとは

この記事でわかること / まず知っておきたいこと

大切な方を失った悲しみは、計り知れないものです。その深い悲しみ(グリーフ)とどう向き合えば良いのか、一人で悩んでいませんか?この記事では、グリーフカウンセリングの受け方、探し方、費用、そして安心して相談できる場所について詳しく解説します。

  • グリーフカウンセリングの受け方と具体的な探し方
  • カウンセリングにかかる費用と料金相場
  • 相談できる場所の種類と専門家の見つけ方
  • 悲しみへの向き合い方に関する専門家の見地とよくある誤解

グリーフ(悲嘆)は愛の代償|一人で抱え込まずに

愛する人を失ったときの深い悲しみ(グリーフ)は、決して精神疾患でも弱さでもありません。臨床心理士・グリーフカウンセラーの見地では、それはその人を深く愛していた証であり、「愛の代償である」と説明されています。悲嘆には「正しい悲しみ方」というものはなく、泣いても泣かなくても、怒りを感じても、何も感じなくても、それぞれが自然な反応です。悲嘆は「乗り越えるもの」ではなく、「共に生きていくもの」という理解が現代のグリーフケアの主流となっています。

周囲からの「早く立ち直ってください」「時間が解決します」といった言葉は、善意から発せられても、かえって遺族を傷つけることがあります。グリーフには期限がなく、回復のプロセスは人それぞれ大きく異なるため、焦る必要はありません。ご自身のペースで、悲しみと向き合う時間を持つことが大切です。
グリーフカウンセリング 費用の流れを示す図解

STEP別手順|グリーフカウンセリングを受けるまでの流れ

グリーフカウンセリングを受けるまでの一般的な流れを、ステップ形式で解説します。

STEP1:悲しみの状態と自分の感情を認識する

グリーフは直線的なプロセスではなく、感情が揺れ動くものです。臨床心理士・グリーフカウンセラーの見地では、E.キューブラー=ロスの「悲嘆の5段階(否認→怒り→取引→抑うつ→受容)」はよく知られていますが、実際の悲嘆は直線的に進むわけではありません。行ったり来たりし、段階を飛ばすこともあります。「まだ怒りが続いている」「受容できていない」と自分を責める必要はありません。最新の研究では、Stroebe & Schutの「悲嘆の二重プロセスモデル」(1999)が支持されており、喪失指向(悲しみに向き合う)と回復指向(日常生活を取り戻す)を揺れ動くことが健全な回復とされています。
もし、悲しみが長期化し、日常生活に著しく支障をきたす場合は、「複雑性悲嘆(遷延性悲嘆症)」の可能性もあります(DSM-5 遷延性悲嘆症)。そのような場合は、専門家への相談が推奨されます。

STEP2:相談先・カウンセリング方法を探す

グリーフカウンセリングの探し方は多岐にわたります。ご自身の状況や希望に合わせて、適切な相談場所を探しましょう。

  • 専門機関:グリーフケア専門のカウンセリングルーム、精神科・心療内科、大学病院のリエゾン精神医学科などが挙げられます。
  • 公的機関:地域の保健所や精神保健福祉センター、社会福祉協議会などが、無料の相談窓口や情報提供を行っている場合があります。
  • 民間団体・NPO法人:グリーフケアを専門とするNPO法人や、同じ経験をした人たちが集まる自助グループなどもサポートを提供しています。
  • オンラインカウンセリング:自宅から手軽に相談できるため、外出が難しい場合や、特定の地域に専門家が少ない場合に有効な方法です。

STEP3:カウンセリングの予約と準備

相談したい場所やカウンセラーが見つかったら、まずは予約をします。多くのカウンセリング機関では、初回相談やオリエンテーションを設けているため、そこでカウンセリング内容や料金、進め方など、疑問点を解消できます。
カウンセリングを受けるにあたって、特別な準備は必須ではありませんが、話したいことや聞きたいことをメモしておくのも良いでしょう。
【関連】グリーフケアとは?種類と効果について詳しくはこちら

グリーフカウンセリングの費用と料金相場

カウンセリング費用の目安

グリーフカウンセリングの費用は、提供機関やカウンセラーの資格、セッション時間、回数などによって大きく異なります。医療機関で精神科医の診察を受ける場合は医療保険が適用されることがありますが、専門のカウンセリングルームや民間団体のカウンセリングは自由診療となるため、全額自己負担となるのが一般的です。

種類 費用目安(1回あたり) 備考
公的機関(保健所・精神保健福祉センターなど) 無料 提供しているサービスは限られる場合があります
医療機関(精神科・心療内科) 1,000円〜3,000円程度(保険適用時) 初診料・再診料、薬代などが別途かかる場合があります
専門カウンセリングルーム 5,000円〜15,000円程度 カウンセラーの経験や資格により異なります
オンラインカウンセリング 4,000円〜10,000円程度 対面より安価な場合もあります
自助グループ 無料〜数百円程度(会場費など) 参加費は基本的に無料か実費負担のみ

※上記は参考値・目安です(地域・業者によって大きく異なります)。必ず事前に確認しましょう。

費用を抑えるためのポイント

グリーフカウンセリングの費用負担を軽減するために、いくつかの方法があります。

  • 公的機関の利用:まずは地域の保健所や精神保健福祉センターに相談し、無料のカウンセリングや情報提供を活用しましょう。
  • 医療保険の適用:精神科や心療内科を受診し、医師の診断に基づいて治療の一環としてカウンセリングを受ける場合は、医療保険が適用され費用負担を軽減できます。
  • 低料金のカウンセリング:大学の付属カウンセリングセンターや、研修中のカウンセラーが担当するセッションは、比較的安価な場合があります。
  • 会社の福利厚生:企業によっては従業員向けのEAP(従業員支援プログラム)として、無料でカウンセリングを受けられる場合があります。
    グリーフカウンセリング 費用の費用相場一覧表

グリーフカウンセリングの相談場所と探し方チェックリスト

相談場所の選び方

グリーフカウンセリングを受ける場所は、ご自身の状況や希望に合わせて選ぶことが重要です。

  • アクセスの良さ:通いやすさやオンライン対応の有無を確認しましょう。
  • 専門性:グリーフケアを専門とするカウンセラーがいるか、得意分野は何かを事前に確認すると安心です。
  • 費用:予算に合っているか、医療保険の適用は可能かなどを確認します。
  • 相性:初回面談やオリエンテーションなどを活用し、カウンセラーとの相性を確認することが大切です。

探し方チェックリスト

グリーフカウンセリングを探す際には、以下のポイントを参考にしてください。

□ 地域の保健所・精神保健福祉センターに問い合わせる
□ かかりつけ医に相談し、専門機関を紹介してもらう
□ インターネットで「グリーフカウンセリング 地域名」で検索する
□ グリーフケアを専門とするNPO法人や民間団体を探す
□ オンラインカウンセリングサービスを検討する
□ 初回無料相談や体験セッションを活用する
□ 料金体系、キャンセルの規定などを事前に確認する

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相談を検討すべき時期と、よくある誤解

相談を検討すべきタイミング

グリーフに「いつまで」という期限はありません。悲しみを感じる期間や程度は人それぞれです。しかし、以下のような状態が長く続く場合は、専門家への相談を検討する一つの目安となります。

状態 目安となる期間 備考 窓口
日常生活に著しい支障がある 数週間〜数ヶ月以上 食欲不振、不眠、仕事や家事が手につかないなど 精神科、心療内科、カウンセリングルーム
強い絶望感・自殺念慮がある すぐにでも 自傷行為や他害行為の恐れがある場合 精神科、救急病院、精神保健福祉センター
故人を思うと激しい怒りや罪悪感に襲われる 数ヶ月以上 感情のコントロールが難しいと感じる場合 カウンセリングルーム、精神科
周囲に相談できる人がいない、孤立感を感じる 時期を問わず 話し相手がいないと感じる場合 保健所、自助グループ、カウンセリングルーム
「複雑性悲嘆(遷延性悲嘆症)」の診断を受けた場合 診断後 専門的な治療・ケアが必要 精神科、グリーフケア専門機関

※上記の期間はあくまで一般的な目安であり、個人差が大きいため、ご自身のつらさに合わせて柔軟に判断してください。相談が遅れたと感じても、決して手遅れではありません。

グリーフに関するよくある誤解と専門家の見地

「1年で立ち直れるはず」という時間軸への固定観念は、グリーフに関するよくある誤解の一つです。臨床心理士・グリーフカウンセラーは、グリーフに期限はなく、個人差が非常に大きいと指摘しています。日本グリーフケア協会「グリーフサポート研修テキスト」にもあるように、悲しみが続くことは自然なことです。

また、遺族に声をかける際、「頑張ってください」「お子さんがいるから頑張れる」「天国で見守っています」といった言葉は、善意からでも、かえって遺族を傷つけることがあります。専門家によると、最も有効なのは「何もできないけれど、そばにいます」という存在の示し方です。アドバイスよりも傾聴

厚生労働省 まもろうよ こころ — 相談窓口を紹介しています

出典: 厚生労働省「まもろうよ こころ」

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