六曜(友引など)は葬儀に関係しますか?
結論:友引は多くの火葬場が休業するため、葬儀の日程に大きく影響しますが、法的・宗教的な根拠があるわけではなく、あくまで慣習です。
六曜(先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口)は、中国から伝わったとされる暦注の一つで、その日の吉凶を占う目安として用いられてきました。葬儀において特に意識されるのは「友引」ですが、これは「友を引く」という語呂合わせから、故人が友を連れていくと連想され、縁起が悪いとされているためです。しかし、六曜は仏教や神道といった特定の宗教に基づくものではなく、また法律による定めもありません。したがって、2026年現在においても、六曜が葬儀に直接的な法的拘束力を持つことはありません。
詳細説明:六曜と葬儀日程への影響
1. 友引と火葬場の休業
「友を引く」という語呂合わせから、友引の日に葬儀や告別式を執り行うことを避ける慣習が根強く残っています。この慣習は特に火葬場に大きな影響を与えており、全国の公営・民営火葬場の約7割から8割が友引を休業日としています。これは、友引に火葬を希望する遺族が少ないため、運営効率を考慮して休業日としている背景があります。
もし友引に葬儀・告別式を行った場合、火葬は翌日以降に持ち越されることになります。この場合、故人のご遺体を火葬まで安置する必要があり、その間のドライアイス代や遺体安置施設の利用料(一般的に1日あたり1万円~2万円程度)が別途発生する可能性があります。また、火葬場の予約状況によっては、さらに数日待つことになるケースも考えられ、その分費用もかさみます。
2. 友引以外の六曜と葬儀
* 仏滅: 「仏が滅する」と書くため、縁起が悪い日とされますが、本来仏教とは関係ありません。葬儀を避ける人もいますが、友引ほどではありません。むしろ、結婚式などのお祝い事を避ける傾向が強いため、葬儀関連の費用が割引されるケースが稀に見られることもあります。
* 赤口: 「赤」が血や火を連想させることから、凶日とされます。正午のみ吉とされますが、葬儀では友引と同様に避けられることがあります。
* 大安・先勝・先負: これらの日は特に葬儀に関して問題視されることはありません。大安は「大いに安し」で吉日、先勝は「先んずれば勝つ」で午前が吉、先負は「先んずれば負ける」で午後が吉とされます。
3. 現代における六曜の捉え方
核家族化が進み、遠方に住む親族が集まる機会が限られる現代においては、六曜よりも参列者の都合や火葬場の空き状況、葬儀費用を優先して日程を決めるケースが増えています。特に、通夜を行わず直接火葬のみを行う「直葬(火葬式)」の場合、火葬場が友引で休業していなければ、六曜を気にせず日程を決めることも可能です。
注意点:日程調整と費用への影響
葬儀の日程を検討する際には、六曜だけでなく、以下の点も考慮する必要があります。
- 火葬場の予約状況: 最も重要なのは、希望する火葬場の空き状況です。友引の影響で火葬が1日遅れるだけでも、葬儀全体の日程がずれ込み、故人の安置費用やドライアイス代
※宗派・地域・寺院によって作法・費用・名称が大きく異なります。ぜひ担当の寺院・神社・教会に直接ご確認ください。
参考・出典
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別案件については弁護士・税理士・葬儀の専門家にご相談ください。
掲載情報は2026年現在のものです。法改正等により変更となる場合があります。
よくある質問(詳細版)
Q1: 友引に葬儀を行うことは可能ですか?
A1: 友引に葬儀を行うこと自体は可能です。しかし、多くの火葬場が友引を休業日としているため、火葬を伴う葬儀(一般的なお通夜・告別式・火葬の流れ)を友引の日に執り行うことは実質的に困難です。もし友引に葬儀を行う場合は、火葬を別の日に行う「友引葬」という形式を選択するか、火葬場が友引も営業している地域を探す必要があります。ただし、火葬場が営業していても、親族や参列者の間で「友引を避ける」という慣習が根強く残っているため、理解を得るのが難しい場合もあります。葬儀社と相談し、参列者の意向も確認しながら日取りを決定することが重要でするでしょう。この慣習は2026年現在も強く残っており、特に地方では顕著です。
Q2: 葬儀の日取りを決める際の一般的な流れと、必要な期間はどのくらいですか?
A2: 葬儀の日取りは、まず故人のご逝去後、医師による死亡確認と死亡診断書の発行から始まります。次に、葬儀社と打ち合わせを行い、葬儀形式(一般葬、家族葬、直葬など)を決定し、火葬場の空き状況を確認します。友引による火葬場の休業日を避け、ご遺族や主要な親族の都合、僧侶などの宗教者の都合を調整して最終的な日取りを決定します。一般的には、ご逝去から葬儀・火葬まで2日から5日程度かかることが多いです。特に火葬場の予約が混み合っている場合や、友引が連続する週などは、さらに日数がかかることもあります。死亡届の提出期限は死亡の事実を知った日から7日以内ですが、葬儀社が代行することがほとんどです。
Q3: 友引以外の六曜(仏滅、大安など)は葬儀に影響しますか?
A3: 友引以外の六曜は、葬儀の日取りに直接的な影響を与えることはほとんどありません。例えば、「仏滅」は「仏も滅するような最悪の日」とされ、結婚式などの慶事を避ける傾向がありますが、葬儀においては特に問題視されません。むしろ、火葬場が比較的空いているため、日取りを決めやすいという実務的なメリットがある場合もあります。「大安」は「大いに安し」とされ吉日とされますが、葬儀のような弔事には特に関係なく、あえて避ける必要もありません。「先勝」「先負」「赤口」も同様に、葬儀の日取りを左右するような慣習は2026年現在、見られません。最も注意すべきは、やはり友引による火葬場の休業です。
Q4: 葬儀費用は、六曜によって変動することはありますか?
A4: 葬儀費用が六曜によって直接的に変動することはありません。葬儀費用は、葬儀の規模、形式(一般葬、家族葬、直葬など)、使用する祭壇や棺のグレード、飲食費、返礼品、火葬料金、宗教者へのお布施などによって決まります。友引の日に火葬場が休業するため、その日を避けることで、葬儀全体の日程が一日延びる可能性はありますが、それによって葬儀社への支払いが増えることは通常ありません。ただし、安置施設の利用料などは日割りで発生するため、日程が延びればその分費用が増える可能性はあります。また、急ぎで特定の火葬場を利用したい場合に、割増料金が発生するような制度も一般的ではありません。
Q5: 死亡届の提出と埋火葬許可証の取得は、六曜に関係なくできますか?
A5: はい、死亡届の提出と埋火葬許可証の取得は、六曜に一切関係なく行うことができます。死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に、故人の本籍地、死亡地、届出人の所在地のいずれかの市区町村役場に提出する必要があります。この手続きは、友引や仏滅といった六曜に関わらず、役所の開庁時間内であればいつでも可能です。死亡届が受理されると、同時に埋火葬許可証が交付されます。この許可証がないと火葬や埋葬を行うことができません。通常、葬儀社がこれらの手続きを代行してくれるため、ご遺族が六曜を気にする必要はほとんどありませんが、提出期限だけは頭に入れておくと良いでしょう。
Q6: 友引でも火葬場が営業している地域や施設はありますか?
A6: 全国的に見ると、多くの火葬場が友引を休業日としていますが、一部の自治体や民営の火葬場では友引も営業している場合があります。特に都市部では、需要の高さから友引でも稼働している施設が見られます。しかし、これは地域差が大きく、事前に確認が必要です。例えば、東京都内の一部の火葬場では友引営業を行っているところもありますが、地方都市では休業が一般的です。もし友引に火葬を希望する場合は、まず葬儀社に相談し、利用を検討している地域の火葬場の営業状況を確認してもらいましょう。また、友引に営業している火葬場でも、利用者が少ないため、予約が取りやすいという側面もあります。
比較・選択肢の整理
六曜と葬儀の日程調整における主な選択肢
| 選択肢 | 費用 | 期間 | メリット | デメリット | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|---|
| 1. 友引を避けて日取りを組む | 約100万円〜250万円程度(葬儀形式による) | 逝去から3〜7日程度(火葬場の空き状況による) | 慣習に沿い、親族間のトラブルを回避しやすい。火葬場の選択肢が多い。 | 日程調整に時間がかかる場合がある。故人の安置期間が延びる可能性。 | 伝統を重んじる、親族間の慣習を重視したい、日程に余裕がある人。 |
| 2. 友引に「お通夜」のみ行う | 約100万円〜250万円程度(葬儀形式による) |
よくある質問(詳細版)
- Q1: 友引に葬儀を行うことは可能ですか?その場合、どのような影響がありますか?
- A1: 友引に葬儀や告別式を執り行うことは法的に全く問題ありません。しかし、多くの火葬場が休業しているため、火葬を伴う葬儀は事実上困難な場合が多いです。もし友引に葬儀を行う場合、火葬は翌日以降に持ち越され、その間、故人様は葬儀社の安置施設やご自宅で安置されることになります。これにより、安置費用(1日あたり約1万円~2万円程度)やドライアイス費用が発生し、葬儀全体の費用が増加する可能性があります。また、参列者の中には友引を気にする方もいらっしゃるため、参列者の数が減少したり、心理的な負担を感じる方がいる可能性も考慮する必要があります。事前に葬儀社と火葬場の状況を確認し、ご家族や関係者と十分に話し合うことが重要です。
- Q2: 友引以外の六曜(仏滅、大安、先勝、先負、赤口)は葬儀に影響しますか?
- A2: 友引ほどではありませんが、一部の地域やご家庭では友引以外の六曜も葬儀の日取りに影響を与えることがあります。例えば「仏滅」は「何事も成就しない日」とされ、縁起が悪いと考える方もいらっしゃいますが、葬儀においては「故人の苦しみがそこで終わる」と解釈し、あえて仏滅を選ぶケースもあります。また「大安」は「何事も吉」とされるため、葬儀には不向きと考えるのが一般的です。しかし、これらはあくまで慣習であり、法的・宗教的な根拠はありません。火葬場の休業と異なり、これらの日に葬儀を執り行うことによる実務的な制約はほとんどありません。最終的にはご遺族の意向や地域の慣習、宗教者の見解を尊重して判断されます。
- Q3: 通夜は友引に行っても問題ないですか?
- A3: 通夜を友引に行うことは、一般的に問題ないとされています。通夜は故人様との最後の夜を過ごす儀式であり、火葬を伴わないため、火葬場の休業とは直接関係がありません。そのため、友引に通夜を行い、翌日の友引明けに葬儀・告別式、そして火葬を行うという日程は、多くの地域で一般的な流れとなっています。この場合、友引の日に通夜を行うことで、参列者の都合がつきやすくなるというメリットもあります。ただし、ごく一部の地域や特定の宗教・宗派によっては、通夜も友引を避ける慣習がある場合もございますので、事前に葬儀社やご親族に確認することをお勧めします。
- Q4: 火葬場が友引で休業の場合、故人はどこに安置されるのですか?費用はどのくらいかかりますか?
- A4: 火葬場が友引で休業する場合、故人様は主に以下の場所に安置されます。一つはご自宅で、布団に寝かせドライアイスで保冷処置を行います。もう一つは葬儀社の安置施設で、専門の保冷設備が整っています。安置にかかる費用は、ご自宅の場合はドライアイス代が1日あたり約5千円~1万円程度、葬儀社の安置施設の場合は1日あたり約1万円~2万円程度が目安となります(地域や施設により異なります)。友引を挟むことで火葬が1日延びる場合、これらの安置費用が追加で発生します。また、安置期間が長引くことで、ご遺族の精神的負担や、葬儀全体のスケジュール調整の難しさも考慮に入れる必要があります。
- Q5: 葬儀の日程が六曜によって延びた場合、費用は変わりますか?
- A5: はい、葬儀の日程が六曜、特に友引によって延びる場合、費用が変わる可能性が高いです。主な追加費用としては、故人様の安置費用(ドライアイス代や安置施設使用料)が挙げられます。1日延びるごとに約1万円~2万円程度の追加費用が発生することが一般的です。また、式場を借りる場合は、その延長使用料が発生することもあります。さらに、葬儀社によっては、日程変更に伴う追加料金や、スタッフの人件費が変動する可能性もゼロではありません。これらの追加費用は、葬儀全体の総額に影響を与えるため、日程決定の際には、事前に葬儀社から詳細な見積もりを取り、内訳を確認することが重要です。
- Q6: 六曜を気にしない場合、葬儀費用を抑えることはできますか?
- A6: 六曜を気にせず、例えば友引に火葬場が開いている施設を探すことができれば、結果的に葬儀費用を抑えられる可能性があります。友引を避けるために日程が1日延びると、前述の通り安置費用やドライアイス代、場合によっては式場延長費用などが発生します。これらの追加費用は、数万円から十数万円に及ぶこともあります。六曜を気にしないことで、これらの追加費用を回避し、最短の日程で葬儀を執り行うことが可能になります。ただし、友引に営業している火葬場は限られているため、選択肢が少なくなる可能性や、遠方の火葬場を利用することになる場合も考慮に入れる必要があります。事前に葬儀社と相談し、六曜を気にしない場合の具体的な費用メリットとデメリットを確認することが賢明です。
比較・選択肢の整理
| 選択肢 | 費用 | 期間 | メリット | デメリット | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|---|
| 六曜を考慮した日程 | やや高くなる傾向(安置費用等) | 故人様逝去から約3日~5日程度 | 慣習を尊重し、親族や参列者の安心感を得やすい | 安置費用など追加費用が発生する可能性 | 慣習を重んじる方、親族の理解を得たい方 |
| 六曜を考慮しない日程 | やや抑えられる傾向 | 故人様逝去から約2日~4日程度 | 追加費用発生のリスクが低い、最短での葬儀が可能 | 友引を気にする親族や参列者との調整が必要 | 合理性を重視する方、費用を抑えたい方 |
| 通夜のみ友引、火葬は友引明け | 六曜考慮日程とほぼ同等 | 故人様逝去から約3日~5日程度 | 友引の通夜は問題なしとされ、日程調整がしやすい | 火葬までの安置期間が1日延びる | 慣習と実務のバランスを取り |
※情報は公的資料を参考にまとめたものです。最新の状況は各窓口にてご確認ください。
参考文献 (公的機関一次出典)
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