墓じまい 改葬 違い どう違う
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墓じまいと改葬の違いとは|【2026年最新版】徹底比較・あなたに合った選び方
大切な方を亡くされたばかりの方、あるいはご自身の終活についてじっくりお考えの方へ。
この度は、終活専門メディア「終活大全」にお越しいただき、ありがとうございます。
墓じまいや改葬という言葉を耳にするたび、多くの不安や疑問、そして何よりも「大切なご先祖様のお墓をどうすれば良いのか」という深いお悩みと向き合っていらっしゃるのではないでしょうか。
慣れない手続き、ご親族との話し合い、費用のこと——考えるべきことはたくさんあります。
迷うのは当然です。大切な決断だからこそ、迷って当然なのです。
この記事では、「墓じまい」と「改葬」の違いや具体的な手続き、費用、そしてあなたの状況に合った選び方まで、丁寧にご説明します。
一方的な結論を押し付けるのではなく、「どちらが正解かはあなたの状況次第です。一緒に考えましょう」というスタンスで情報を整理しました。
焦らず、あなたのペースで読み進めていただければ幸いです。
この記事でわかること
- 「墓じまい」と「改葬」の基本的な違い
- それぞれの手続きの流れ・費用・メリット・デメリット
- あなたの状況に合った選択肢を見つけるヒント
- 選択後に後悔しないための確認ポイント
- 相談できる専門家・窓口の案内
墓じまいと改葬、それぞれの概要
まずは「墓じまい」と「改葬」がそれぞれどのようなものか、基本的な定義から見ていきましょう。
この二つの言葉は混同されがちですが、異なる意味合いを持っています。
墓じまいとは|お墓を撤去し、使用権を返還すること
墓じまいとは、現在あるお墓を撤去して更地に戻し、墓地の管理者(寺院や霊園など)に使用権を返還する一連の手続きを指します。
多くの場合、取り出したご遺骨は別の場所へ移して供養されます。
つまり墓じまいは「お墓を閉じる」行為であり、その後のご遺骨の行き先は別途検討することになります。
墓じまいの主な目的
- お墓の承継者がいない、または遠方に住んでいて管理が難しい
- 無縁墓(むえんぼ:管理する人がいなくなったお墓)になるのを避けたい
- 年間の維持管理費用を軽減したい
改葬とは|ご遺骨を別の場所へ移すこと
改葬(かいそう)とは、現在お墓に納められているご遺骨を別の場所へ移し、改めて供養することを指します。
「お墓の引っ越し」と考えると分かりやすいでしょう。
改葬は必ずしも既存のお墓を撤去する「墓じまい」を伴うわけではありませんが、実際には墓じまいと一連の流れで行われることがほとんどです。
なお、改葬は墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)第2条第3項によって「埋葬した死体を他の墳墓に移し、又は埋蔵し、若しくは収蔵した焼骨を、他の墳墓又は納骨堂に移すこと」と定義されており、行政上の手続きが必要です。
(出典:e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律」)
改葬の主な目的
- 現在のお墓が遠方で、お参りに行きにくい
- 家族が同じ場所で眠れるよう、遺骨をまとめたい
- 永代供養(えいたいぐよう:寺院や霊園が永続的に供養・管理を行うこと)を希望する
- 樹木葬や散骨など、新しい供養方法を検討している
【ポイント】
「墓じまい」は「お墓を閉じること」、「改葬」は「ご遺骨を移すこと」です。
多くの場合、墓じまいという大きな括りの中に、改葬の手続きが含まれていると理解するとスムーズです。
費用比較|墓じまいと改葬にかかる費用の目安
墓じまいと改葬には、それぞれ様々な費用が発生します。
以下の金額はあくまで参考目安であり、地域・業者・選択する供養方法によって大きく異なる場合があります。焦らず、複数の業者に相談しながら検討してください。
墓じまいの費用内訳と目安
一般的に、約50万円〜200万円程度が目安とされています(地域・業者・墓地の規模によって大きく異なります)。
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 離檀料(りだんりょう) | 0円〜20万円程度 | お寺との関係性による。お布施として渡す場合も |
| 閉眼供養(へいがんくよう) | 3万円〜10万円程度 | 僧侶へのお布施。「魂抜き」とも呼ばれる |
| 墓石撤去・整地費用 | 30万円〜150万円程度 | 墓地の広さ・立地・石材の種類で変動 |
| 行政手続き費用 | 数百円〜数千円程度 | 改葬許可申請書の発行手数料など |
| ご遺骨の運搬費用 | 数千円〜数万円程度 | 専門業者に依頼する場合 |
| 新しい供養先の費用 | 数万円〜数百万円程度 | 永代供養墓・樹木葬・散骨など、選択肢で大きく異なる |
改葬の費用内訳と目安
改葬単体で考える場合、最も費用を左右するのは「新しい供養先の種類」です。
全体で約10万円〜300万円程度が目安とされています(移転先の種類で大きく異なります)。
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 改葬許可申請費用 | 数百円〜数千円程度 | 市区町村への行政手続き費用 |
| ご遺骨の取り出し費用 | 1万円〜5万円程度 | 石材店に依頼する場合 |
| 開眼供養(かいげんくよう) | 3万円〜10万円程度 | 新しい供養先での法要。「魂入れ」とも呼ばれる |
| 新しい供養先の費用 | 数万円〜数百万円程度 | 永代供養墓・樹木葬・納骨堂・散骨・手元供養など |
費用を少しでも抑えるためのポイント
- 複数の業者から見積もりを取る: 石材店や行政書士など、複数の専門業者の見積もりを比較することで、適正価格を確認できます
- 親族と費用分担を話し合う: 一人で抱え込まず、ご親族と事前に費用負担について話し合うことで、精神的・経済的な負担が軽くなります
- 永代供養や散骨を検討する: 新しいお墓を建てるよりも費用を抑えられる場合があります
長期的な費用試算も忘れずに
墓じまい・改葬は一度きりの費用だけでなく、その後の管理費用も含めた長期試算が重要です。
新しいお墓を建てた場合は年間管理費が継続的に発生し、永代供養墓でも初期費用に含まれる場合とそうでない場合があります。
将来にわたって無理なく維持できる方法を、焦らず選んでください。
【関連】永代供養の費用・種類・選び方について詳しくはこちら
徹底比較表|墓じまいと改葬の8項目比較
墓じまいと改葬、それぞれの特徴を主要な項目で整理しました。
| 項目 | 墓じまい | 改葬(一般的な墓地への移転を例に) |
|---|---|---|
| 定義 | 既存の墓を撤去・更地にし、使用権を返還する | 遺骨を現在の墓地から別の場所へ移して供養する |
| 主な目的 | 継承・管理負担の解消、無縁墓防止 | 供養場所・方法の変更、利便性向上 |
| 費用目安 | 約50万円〜200万円程度 | 約10万円〜300万円程度 |
| 手続き期間の目安 | 約6か月〜1年程度 | 約6か月〜1年半程度 |
| 主な手続き | 墓石撤去・整地、改葬許可申請、離檀交渉 | 改葬許可申請、遺骨の取り出し・運搬、移転先の選定 |
| 親族との合意 | 必要(特に反対意見が出やすい) | 必要(比較的受け入れられやすい場合もある) |
| 向いている人 | 継承者がいない・管理が困難・完全に処分したい | 場所を移したい・新しい供養方法を希望する |
| 注意点 | 元に戻すことは困難。慎重な判断を | 新しい供養先の選定に時間と費用がかかる場合がある |
向いている人・向いていない人
それぞれの選択肢がどのような方に適しているかを、もう少し丁寧に見ていきましょう。
墓じまいが向いているケース
- お墓の継承者がいない方: 将来無縁墓になる前に、後世へ負担を残さない形で区切りをつけたい場合
- 遠方にお墓があり管理が難しい方: 物理的にお参りや管理が困難な場合、近くの永代供養墓や納骨堂に移すことで負担が軽減されることがあります
- 維持管理費を軽減したい方: 年間の管理費や修繕費が重くなっている場合、費用のかからない供養方法へ切り替えることを検討できます
墓じまいのデメリット・注意点
- ご親族間で意見が対立しやすく、合意形成に時間がかかる場合があります
- 「先祖のお墓を閉じる」ことへの心理的な抵抗や罪悪感を感じる方も少なくありません
- 墓石撤去費用や離檀料など、まとまった金額が必要になることがあります
改葬が向いているケース
- 現在のお墓が遠方で、より近くに移したい方: お参りの利便性を高めたい場合に有効です
- 家族の遺骨をまとめたい方: 離れて眠っているご家族を一か所にまとめたい場合に適しています
- 永代供養・樹木葬・散骨など新しい供養方法を希望する方: 伝統的なお墓の形にこだわらず、管理負担の少ない供養を望む場合
改葬のデメリット・注意点
- 新しい供養先の選定に時間と労力がかかることがあります
- 移転先によっては費用が高額になる場合があります
- やはりご親族との事前の合意形成は欠かせません
「どちらでもない」と感じる方への第3の選択肢
墓じまいも改葬も「少し違う気がする」と感じる方には、以下のような選択肢もあります。
- 手元供養: ご遺骨の一部を自宅で保管・供養する方法。故人を身近に感じられ、費用を抑えられる場合があります
- 海洋散骨・樹木葬: 自然に還ることを望む方や、お墓を持たない選択をしたい方に選ばれています
なお、一度墓じまいや改葬を完了すると元に戻すことは非常に困難です。
新しい供養先から再度改葬することは法的には可能ですが、その都度費用と手間が発生します。
後悔のない選択のために、専門家への相談を含め、十分な時間をかけて検討してください。
【関連】樹木葬・永代供養・納骨堂の選び方と比較について詳しくはこちら
【診断フロー】あなたにはどちらが合っている?
以下のフローに沿って、現在の状況を整理してみてください。
「の正解」はありません。あなたとご家族にとって、無理のない選択を探すためのヒントとしてお使いください。
Q1. 現在のお墓の管理・維持に負担を感じていますか?
– はい → Q2へ
– いいえ → Q3へ
Q2. お墓の継承者がいない、または将来的に途絶える見込みがありますか?
– はい → 「墓じまい」を検討することをおすすめします。
永代供養や散骨など、後世に管理の負担を残さない供養方法と組み合わせて考えてみましょう。
– いいえ → Q3へ
Q3. お墓の場所を移したい、または新しい供養方法を検討したいですか?
– はい → 「改葬」を検討することをおすすめします。
永代供養墓・樹木葬・納骨堂・散骨など、ご希望に合った供養先を探しましょう。
– いいえ → Q4へ
Q4. ご遺骨を自宅で供養したい、または自然に還したいですか?
– はい → 「手元供養」や「散骨」など第3の選択肢を検討してみましょう。
– いいえ → 現在のお墓をそのまま維持するのがよいかもしれません。
もし費用面が心配であれば、霊園や寺院に相談することで管理プランを見直せる場合があります。
実際に選んだ方の声(参考)
※以下は、同様の状況で選択された方の体験談を参考としてご紹介しています。個人の状況によって結果は異なります。
Aさん(60代・女性)/墓じまいを選択
「父が亡くなり、兄弟3人で話し合った結果、誰も地元に住んでいないため墓じまいを決めました。お寺への離檀の申し出が一番緊張しましたが、丁寧に事情を話したところ快く対応していただけました。費用は全部で約90万円ほど。思ったよりかかりましたが、永代供養にしたことで、気持ちが楽になりました」
Bさん(70代・男性)/改葬を選択
「妻を亡くし、遠方の実家のお墓に納骨していましたが、体力的にお参りが難しくなってきました。近くの納骨堂へ改葬したことで、毎週でもお参りに行けるようになりました。手続きは行政書士の方にお願いし、3か月ほどで完了しました」
Cさん(50代・女性)/散骨を選択
「母が『海に還りたい』と生前に話していたため、墓じまいのうえ海洋散骨を選びました。最初は戸惑いもありましたが、今は穏やかな海を見るたびに母を感じられて、この選択にして良かったと思っています」
墓じまい・改葬の手続きの流れ
墓じまいと改葬に共通して必要な主な手続きの流れを整理します。
法律(墓地、埋葬等に関する法律)に基づき、市区町村への届出が必要です。
(出典:e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律」)
おおまかな手続きの流れ
-
親族・関係者への相談・合意形成
一番時間と労力を要するステップです。急がず、丁寧に話し合いましょう。 -
現在の墓地管理者(寺院・霊園など)への相談・連絡
離檀や閉眼供養の日程などを相談します。 -
新しい供養先の選定・契約
永代供養墓・樹木葬・納骨堂・散骨業者など、複数を比較検討しましょう。 -
改葬許可申請書の取得・提出
現在のお墓がある市区町村の役所で「改葬許可申請書」を入手し、必要事項を記入・提出します。 -
改葬許可証の受領
申請が受理されると「改葬許可証」が交付されます。 -
閉眼供養(魂抜き)の実施
墓石からご遺骨を取り出す前に、僧侶に閉眼供養をお願いします。 -
ご遺骨の取り出し・運搬
石材店や専門業者に依頼してご遺骨を取り出し、新しい供養先へ運びます。 -
新しい供養先での納骨・開眼供養(魂入れ)
改葬許可証を提出し、納骨を行います。 -
墓石撤去・整地(墓じまいの場合)
石材店に依頼し、墓石を撤去して更地に戻します。 -
墓地使用権の返還
更地にした後、墓地管理者に使用権を返還して手続き完了です。
【関連】改葬許可申請書の書き方と手続きの詳細についてはこちら
よくある質問(FAQ)
Q1. 墓じまいと改葬は、必ずセットでしなければなりませんか?
A. 必ずしもセットで行う必要はありません。改葬のみ(お墓はそのまま残し、遺骨だけ移す)という形も法律上は可能です。ただし、現実的には墓じまいと改葬が一連の流れで行われることがほとんどです。それぞれのご事情に合わせて、無理のない範囲で検討してください。
Q2. 改葬の手続きに許可は必要ですか?
A. はい、必要です。墓地、埋葬等に関する法律第5条により、改葬を行う際には市区町村長の「改葬許可証」の取得が義務付けられています。許可なくご遺骨を移動させることは法律に違反する場合がありますのでご注意ください。(出典:e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律」)
Q3. 親族が反対している場合でも、墓じまいや改葬はできますか?
A. 法律上は「祭祀承継者(さいしけいしゃ:お墓や仏壇などを引き継ぐ権限を持つ人)」が決定権を持つとされています(民法897条)。ただし、親族間のトラブルを避けるためにも、できるだけ全員の合意を得てから進めることを強くおすすめします。合意形成が難しい場合は、弁護士や行政書士などの専門家を間に入れることで、円満な解決につながることがあります。
Q4. 離檀料を高額に請求された場合、支払わなければなりませんか?
A. 離檀料(りだんりょう:お寺を離れる際にお礼として渡すお布施)に、法律上の定めはなく、支払い義務があるわけではありません。ただし、長年お世話になった感謝の気持ちとしてお渡しする慣習があります。もし明らかに不当と感じる高額な請求をされた場合は、一人で抱え込まず、弁護士や消費者センターに相談することをおすすめします。
Q5. 改葬後に気持ちが変わり、再度移動させることはできますか?
A. 法律上は可能です。ただし、再度「改葬許可申請」が必要となり、費用と手間が再び発生します。また、移転先によっては契約上の制約がある場合もあります。「後悔しない選択のために十分な時間をかける」ことが、結果的には最短の道になることが多いです。
Q6. 遠方のお墓の改葬手続きは、現地に行かずに進められますか?
A. 行政手続き(改葬許可申請)は、現在お墓がある市区町村への手続きが必要です。郵送や代理申請が認められる自治体もありますが、現地での確認が求められる場合もあります。行政書士などの専門家に代行を依頼することも可能ですので、無理に一人で抱え込まないでください。
まとめ|あなたに合った選択を、焦らず見つけてください
墓じまいと改葬の違いをここまで整理してきました。最後にポイントを振り返りましょう。
| 確認ポイント | 墓じまい | 改葬 |
|---|---|---|
| お墓そのものを「閉じる」か | ✔ 閉じる | △ 必ずしも伴わない |
| ご遺骨を移動させるか | ✔ ほぼ必ず移動 | ✔ 移動する |
| 行政への届出・許可 | ✔ 必要 | ✔ 必要 |
| 費用目安 | 約50万〜200万円程度 | 約10万〜300万円程度 |
| 向いている人 | 継承者がいない・管理困難 | 場所・方法を変えたい |
「墓じまい」はお墓を閉じることで後世への負担を軽くする選択、「改葬」は新しい形で供養を続けていく選択です。
どちらが正解かは、あなたとご家族の状況によって異なります。
そして何より、この記事を読んでここまで考えてくださっていること自体、ご先祖様への深い思いやりの表れだと思います。
一人で答えを出そうとせず、信頼できる人や専門家に相談しながら進めることが、後悔のない選択への近道です。
専門家への相談案内
墓じまいや改葬は、費用・手続き・親族関係など、複数の側面が絡み合う複雑な問題です。
「何から始めればいいか分からない」「親族と意見が合わない」「費用が心配」など、どんな小さな疑問でも、一人で抱え込まないでください。
以下のような専門家・窓口に相談することで、状況が整理されることがあります。
- 行政書士・司法書士: 改葬許可申請の代行、書類作成のサポート
- 弁護士: 親族間のトラブル対応、祭祀承継者の確認など法的アドバイス
- 石材店・墓地管理業者: 墓石撤去・整地の見積もり・施工
- 寺院・霊園の担当者: 離檀や新しい供養先の相談
- 市区町村の窓口: 改葬許可申請に関する行政手続きの確認
あなたが「一人じゃない」と感じられる場所は、必ずあります。
焦らず、できる範囲で一歩ずつ進んでいただければと思います。
本記事の内容は2026年時点の情報をもとに作成していますが、法改正や地域・業者による差異がある場合があります。最新の情報は各市区町村窓口や専門家にご確認ください。
> ※費用・価格はあくまで参考値です。地域・業者・個別の状況によって大きく異なります。必ず複数の業者・専門家に確認してください。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別案件については弁護士・税理士・葬儀の専門家にご相談ください。
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