大切なご家族のお墓を「墓じまい」したいとお考えの方へ。お墓を継ぐ人がいない、遠方で管理が難しい、あるいは新しい供養方法を検討したいなど、様々な理由から墓じまいを考える方が増えています。しかし、いざ墓じまいとなると、「何から手をつければいいのか」「費用はどれくらいかかるのか」「お寺との関係はどうなるのか」といった不安や疑問が尽きないことでしょう。
墓じまいは、大切なご先祖様を供養するための大切な手続きです。悲しみの中で複雑な手続きを進めるのは、精神的にも大きな負担となります。このガイドでは、墓じまいの費用相場から具体的な手続きの流れ、必要書類、そしてよくある疑問まで、あなたが知りたい情報を網羅的に解説します。一人で抱え込まず、この情報を参考にしながら、少しずつ準備を進めていきましょう。

【2026年最新】墓じまい手続きの完全ガイド|費用・流れ・注意点を徹底解説
墓じまいは、単にお墓を撤去するだけでなく、ご遺骨の新しい供養先を決め、行政手続きを行う一連のプロセスを指します。ここでは、まず墓じまいの全体像と、特に重要な費用と手続きの概要を解説します。
この記事でわかること / まず確認すべき期限
この記事では、墓じまいに関する以下の重要なポイントを詳しく解説します。
- 墓じまいの費用相場と具体的な内訳
- 墓じまいから新しい供養先へのSTEP別手続きの流れ
- 改葬許可証の取得方法と必要書類
- 墓じまいの際に発生しやすいトラブルとその対処法
- 専門業者に代行を依頼する場合のメリット・デメリットと費用目安
特に、墓じまいには「改葬許可証」の取得が不可欠であり、これには行政手続きが伴います。自治体によって期間は異なりますが、申請から許可証発行まで数週間かかることもあります。新しい供養先が決まったら、早めに手続きに着手できるよう、全体像を把握しておくことが大切です。
墓じまいとは?その目的と背景
墓じまいとは、現在のお墓を撤去し、埋葬されているご遺骨を取り出して、別の場所に移したり、別の方法で供養したりすることです。法律上は「改葬(かいそう)」と呼ばれ、「墓地、埋葬等に関する法律」に基づいて行われます。
墓じまいを検討する主な背景には、以下のようなものがあります。
- 後継者不足: 少子高齢化や核家族化により、お墓を管理・継承する人がいない。
- 遠方での管理: 実家のお墓が遠方にあり、お墓参りや管理が難しい。
- 経済的な負担: お墓の維持管理費や年間管理料が負担になっている。
- 新しい供養方法の選択: 永代供養墓、樹木葬、海洋散骨など、多様な供養方法への関心の高まり。
- 家族の意向: 家族で相談し、墓じまいを決断するケース。
墓じまいは、ご先祖様への感謝の気持ちを大切にしつつ、現代のライフスタイルや家族の状況に合わせた供養の形を再構築する意味合いがあります。
まず確認すべきこと|墓じまいの費用相場と内訳
墓じまいには、様々な費用が発生します。地域や業者、新しい供養方法によって大きく変動するため、あくまで参考値として捉え、必ず複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
墓じまいの全体費用相場
墓じまいにかかる全体費用は、一般的に50万円から200万円程度が目安です(地域・業者によって大きく異なります)。この費用には、お墓の撤去費用だけでなく、お寺への離檀料、新しい供養先の費用などが含まれます。

費用内訳とそれぞれの目安
墓じまいの費用は、大きく以下の項目に分けられます。
| 費用の種類 | 内容 | 費用目安(参考値) |
|---|---|---|
| 閉眼供養(魂抜き)のお布施 | お墓からご先祖様の魂を抜くための法要費用 | 3万円~10万円程度 |
| 離檀料(りだんりょう) | お寺の檀家をやめる際に支払う謝礼 | 10万円~30万円程度(お寺との関係性による) |
| 墓石の撤去・整地費用 | 墓石の解体、撤去、墓地の原状回復費用 | 10万円~30万円程度/㎡(墓地の広さや石材量による) |
| ご遺骨の取り出し費用 | 墓石の移動や基礎工事に伴うご遺骨の取り出し | 3万円~5万円程度(石材店に依頼する場合) |
| 新しい供養先の費用 | 永代供養墓、樹木葬、納骨堂、散骨など |
永代供養墓:10万円~100万円 樹木葬:10万円~70万円 納骨堂:10万円~150万円 海洋散骨:5万円~30万円 |
| 行政手続き費用 | 改葬許可証の発行手数料など | 数百円~1,000円程度(自治体による) |
| 交通費・通信費 | 手続きのための移動費や郵送費など | 数千円~数万円 |
各費用の詳細と注意点
- 閉眼供養(魂抜き)のお布施: 墓石からご先祖様の魂を抜くための読経に対するお礼です。お寺との関係性や地域によって金額は異なりますが、一般的には3万円から10万円程度が目安となります。
- 離檀料: お寺の檀家を離れる際に、これまでお世話になったことへの感謝の気持ちとして包む費用です。法的な支払い義務はありませんが、長年の慣習として支払うのが一般的です。金額は一律ではなく、お寺との関係性や地域性によって大きく異なります。トラブルを避けるためにも、事前に丁寧な話し合いを心がけましょう。
- 墓石の撤去・整地費用: 石材店に依頼し、墓石の解体・撤去、墓地の原状回復(更地に戻す)を行う費用です。墓地の広さや使用されている石材の量、重機の搬入経路の有無などによって費用が大きく変動します。
- 新しい供養先の費用: 墓じまい後のご遺骨の供養方法によって費用は大きく変わります。
- 永代供養墓: 寺院や霊園が永代にわたって供養・管理してくれるお墓です。合祀型、集合型、単独型など種類があり、費用も10万円から100万円程度と幅があります。
- 樹木葬: 墓石の代わりに樹木を墓標とする供養方法です。自然志向の方に人気で、10万円から70万円程度が目安です。
- 納骨堂: 屋内の施設にご遺骨を納める方法です。天候に左右されずお参りでき、費用は10万円から150万円程度です。
- 海洋散骨: ご遺骨を粉末状(粉骨)にし、海洋に撒く供養方法です。業者によって異なりますが、5万円から30万円程度で依頼できます。散骨海域は業者が法令・漁業権を確認した上で選定します。詳細は業者へご確認ください。
- 行政手続き費用: 改葬許可証の発行手数料など、数百円程度の費用がかかります。
【関連】永代供養について詳しくはこちら
STEP別手順|墓じまいから新しい供養先への流れ
墓じまいは、大きく分けて8つのSTEPで進みます。それぞれのSTEPで必要な手続きと、所要時間の目安を把握しましょう。
STEP1:家族・親族との相談と合意形成(所要時間:数日〜数ヶ月)
墓じまいは、ご先祖様に関わる大切な事柄です。まずは家族や親族と十分に話し合い、全員の理解と合意を得ることが最も重要です。特に、お墓の承継者や費用負担者となる方々との話し合いは丁寧に行いましょう。
- 話し合うべき内容: 墓じまいの理由、新しい供養方法、費用負担、今後の供養のあり方など。
- 専門家によると: 弁護士の見地から見ても、遺言書は「全財産を〇〇に」だけでは不十分な場合があるように、家族間の合意形成は後のトラブル防止に極めて重要です。遺留分(いりゅうぶん)を無視した遺言書が争いの種になるように、墓じまいも関係者の意見を無視すると対立を招く可能性があります。
STEP2:現在のお寺・霊園への連絡と話し合い(所要時間:数日〜数週間)
お寺や霊園の管理者に、墓じまいを検討している旨を丁寧に伝え、理解を求めます。離檀(りだん)の意向を伝える際は、感謝の気持ちを忘れずに、誠実な態度で臨みましょう。
- 注意点: 突然一方的に通告するのではなく、まずは相談という形で話を進めることが大切です。離檀料や閉眼供養について確認し、合意を形成します。
STEP3:新しい供養先の検討と契約(所要時間:数週間〜数ヶ月)
ご遺骨の新しい供養方法を決定し、供養先(永代供養墓、樹木葬、納骨堂、散骨業者など)と契約します。新しい供養先から「受入証明書」または「永代使用承諾書」を取得します。
- ポイント: 複数の供養先を比較検討し、費用、場所、管理体制などを確認しましょう。
- 海洋散骨の場合: 散骨業者は漁業権・法令に基づき適切な海域を選定します。乗船場所・出航港は業者ごとに異なります。予約時に直接ご確認ください。到達時間は業者・船・海況により異なります。予約時に業者へご確認ください。
STEP4:石材店との契約と見積もり(所要時間:数日〜数週間)
現在のお墓の撤去・整地を依頼する石材店を選び、見積もりを取り、契約を締結します。
- ポイント: 複数の石材店から相見積もりを取り、費用だけでなく、作業内容や実績も比較検討しましょう。
STEP5:改葬許可申請と改葬許可証の取得(所要時間:数週間〜1ヶ月程度)
墓じまいの行政手続きの核心となるのが、改葬許可証の取得です。現在お墓がある自治体の役所(市区町村役場)に申請し、改葬許可証を発行してもらいます。
- 提出書類:
- 改葬許可申請書
- 埋葬証明書(墓地管理者に発行してもらう)
- 受入証明書(新しい供養先が発行)
- 申請者の本人確認書類、印鑑など
- 専門家によると: 相続放棄の期限は「相続の開始を知った日から3ヶ月以内」ですが、改葬許可申請も期限が決められているわけではないものの、手続き開始は早めに越したことはありません。万が一、借金の存在を知らなかった場合、借金の存在を知った日から起算できるケースがあるように、予期せぬ事態に備えて余裕を持ったスケジュールが実務では重要です。
STEP6:閉眼供養とご遺骨の取り出し(所要時間:半日〜1日)
新しい供養先への移転前に、現在のお墓で閉眼供養(魂抜き)を行います。その後、石材店が墓石を撤去し、ご遺骨を取り出します。
- 注意点: ご遺骨は骨壺に入っていることがほとんどですが、土葬の場合は遺骨の状態を確認し、適切な処置が必要です。
STEP7:新しい供養先への納骨(所要時間:半日〜1日)
新しい供養先(永代供養墓、樹木葬、納骨堂など)にご遺骨を納めます。その際に、開眼供養(魂入れ)を行う場合もあります。海洋散骨の場合は、粉骨後に散骨を行います。
STEP8:お寺・霊園への墓地返還(所要時間:数日)
墓石の撤去と整地が完了したら、お寺や霊園の管理者に墓地を返還します。これで墓じまいの一連の流れは完了です。
必要書類一覧チェックリスト
墓じまいの手続きには、複数の書類が必要です。漏れがないよう、以下のチェックリストを活用してください。

□ 改葬許可申請書
* 現在お墓がある市区町村役場の窓口で取得。
* 必要事項を記入し、申請者本人の署名・押印。
□ 埋葬証明書(または納骨証明書)
* 現在お墓がある墓地の管理者に発行を依頼。
* 故人の氏名、本籍、死亡年月日、埋葬年月日などが記載されている必要があります。
□ 受入証明書(または永代使用承諾書)
* 新しい供養先(永代供養墓、樹木葬、納骨堂、散骨業者など)が発行。
* 新しい供養先の名称、所在地、受け入れが確実である旨が記載されている必要があります。
□ 申請者の本人確認書類
* 運転免許証、マイナンバーカードなど。
□ 申請者の印鑑
□ 戸籍謄本または除籍謄本(必要に応じて)
* 改葬許可申請者と故人との関係を証明する場合に求められることがあります。
□ 委任状(代理人が申請する場合)
* 申請者が直接手続きできない場合に必要。
【よくある書類ミスと対処法】
- 埋葬証明書と受入証明書が揃わない: どちらか一方が欠けていると申請できません。新しい供養先と墓地管理者に早めに連絡し、発行を依頼しましょう。
- 記入漏れ・誤字: 申請書に不備があると再提出を求められ、手続きが遅れます。提出前に何度も確認することが大切です。
- 申請者と故人の関係が不明瞭: 戸籍謄本などで関係を証明する必要がある場合があります。事前に自治体の窓口に確認しておくと安心です。
【書類が揃わない場合の代替手段・猶予規定】
自治体によっては、やむを得ない事情で書類が揃わない場合に、代替書類の提出や猶予が認められるケースがあります。例えば、埋葬証明書が得られない場合、墓地管理者からの「埋葬証明書発行不能証明書」や、近隣住民の証言書などが認められる可能性もあります。必ず事前に、現在お墓がある自治体の担当窓口に相談し、指示を仰ぎましょう。
期限カレンダー|墓じまいで「いつまで」にやること一覧
墓じまいの手続きには、明確な期限が設定されているものは少ないですが、スムーズに進めるためには計画的なスケジュール管理が不可欠です。特に重要な期限や目安をまとめてみました。

| 手続き名 | 期限 | 窓口・担当者 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 家族・親族との合意形成 | できるだけ早く | 関係者全員 | トラブル防止のため最優先事項。 |
| 現在のお寺・霊園への相談 | 新しい供養先決定前 | 墓地管理者 | 離檀の意向を丁寧に伝える。 |
| 新しい供養先の決定と契約 | 改葬許可申請前 | 新しい供養先 | 「受入証明書」が必要。 |
| 改葬許可申請書の提出 | 閉眼供養・ご遺骨取り出し前 | 現在お墓がある市区町村役場 | 申請から許可証発行まで数週間かかる。 |
| 改葬許可証の発行 | 申請から約2週間〜1ヶ月 | 現在お墓がある市区町村役場 | 余裕を持った申請が重要。 |
| 閉眼供養・ご遺骨の取り出し | 改葬許可証取得後 | お寺、石材店 | 日程調整が必要。 |
| 新しい供養先への納骨 | ご遺骨取り出し後、できるだけ早く | 新しい供養先 | 速やかな安置が望ましい。 |
「○日以内」という法定・行政期限の解説
墓じまいには、相続放棄のような厳密な「○日以内」という法定期限は基本的にありません。しかし、改葬許可証の取得は、ご遺骨を取り出す前に必ず完了していなければならない行政手続きです。
- 改葬許可証: 墓地、埋葬等に関する法律第5条に基づき、改葬を行う際には自治体から改葬許可証を得る必要があります。この許可証がないと、ご遺骨の取り出しや移動はできません。
- 申請から発行までの期間: 自治体によって異なりますが、申請書類に不備がなければ通常2週間から1ヶ月程度で発行されます。混雑状況によってはさらに時間がかかる可能性もあるため、余裕を持って申請することが重要です。
【関連】改葬許可証の取得方法について詳しくはこちら
よくある失敗と対処法
墓じまいでは、費用や手続きだけでなく、人間関係や感情的な問題でつまずくことも少なくありません。ここでは、よくある失敗とその対処法を紹介します。
お寺とのトラブル
最も多いトラブルの一つが、お寺との関係悪化です。離檀の意向を伝えた際に、高額な離檀料を請求されたり、話し合いが進まなかったりするケースがあります。
- 対処法:
- 誠実な対話: まずは感謝の気持ちを伝え、丁寧に話し合う姿勢が重要です。
- 第三者への相談: 話し合いが困難な場合は、行政書士などの専門家や、地域の消費者センターに相談することも検討しましょう。
- 法的義務の理解: 離檀料に法的な支払い義務はありませんが、トラブル回避のためにも、できる範囲で誠意を示すことが大切です。
家族・親族間の意見の不一致
家族や親族の中には、墓じまいや新しい供養方法に反対する人がいるかもしれません。
- 対処法:
- 丁寧な説明: 墓じまいを考えるに至った理由や、新しい供養方法のメリットなどを、時間をかけて丁寧に説明しましょう。
- 代替案の提示: 相手の意見も尊重し、全員が納得できるような代替案(例えば、一部の遺骨は手元供養にするなど)を検討することも有効です。
- 専門家の助言: 遺産分割協議のように、家族間の話し合いがまとまらない場合は、弁護士などの専門家に間に入ってもらい、調整役を依頼することも一つの手です。
費用に関する想定外の出費
見積もりよりも最終的な費用が高額になったり、隠れた費用が発生したりするケースもあります。
- 対処法:
- 複数見積もり: 必ず複数の石材店や供養業者から詳細な見積もりを取り、比較検討しましょう。
- 内訳の確認: 見積書の内容を細かく確認し、何にいくらかかるのかを明確に理解することが大切です。不明な点は遠慮なく質問しましょう。
- 追加費用の確認: どのような場合に別途費用が発生するのかを事前に確認しておくことで、想定外の出費を防げます。
改葬許可証の申請ミス
書類の不備や提出漏れにより、改葬許可証の取得が遅れることがあります。
- 対処法:
- 事前の確認: 申請前に、現在お墓がある市区町村役場の担当窓口に相談し、必要書類や記入方法について詳しく確認しましょう。
- 早めの申請: 申請から許可証発行まで時間がかかることを考慮し、余裕を持ったスケジュールで申請することが重要です。
認知症の親が所有するお墓の墓じまい
親が認知症の場合、意思能力が問題となり、墓じまいの手続きが複雑になることがあります。
- 専門家によると: 弁護士の見地では、遺言能力(意思能力)がない状態で作成された遺言書は無効とされています。これは墓じまいにおいても同様で、墓地使用権の放棄や改葬手続きには、本人の意思能力が必要です。
- 対処法:
- 成年後見制度の活用: 親に意思能力がないと判断される場合、家庭裁判所に申し立てて成年後見人を選任し、後見人が本人に代わって手続きを進めることになります。
- 医師の診断書: 親が軽度認知症の場合でも、作成時点の判断能力が問題となります。公証人が関与する公正証書遺言が有効性が高いとされるように、墓じまいに関する意思表示についても、かかりつけ医の診断書などを準備し、本人の意思能力を証明できる資料を揃えておくと、後の紛争防止になります。
代行依頼する場合の流れと費用目安
墓じまいの手続きは多岐にわたり、時間と労力がかかります。特に遠方にお住まいの方や、手続きに不安がある方は、専門業者に代行を依頼することも有効な選択肢です。
代行業者に依頼するメリット・デメリット
【メリット】
* 時間と労力の節約: 煩雑な手続きをすべて任せられるため、精神的・肉体的な負担が軽減されます。
* スムーズな手続き: 専門知識を持つ業者が代行するため、手続きを円滑に進められます。
* トラブル回避: お寺との交渉や書類作成など、専門家が間に入ることでトラブルのリスクを減らせます。
* 情報収集の手間が省ける: 費用相場や行政手続きに関する最新情報を把握しているため、自分で調べる手間が省けます。
【デメリット】
* 費用が発生する: 代行手数料がかかるため、自分で手続きするよりも総費用は高くなります。
* 業者選びの重要性: 信頼できる業者を選ばないと、かえってトラブルになる可能性もあります。
代行依頼の費用目安
墓じまいの代行費用は、依頼する範囲や業者によって大きく異なりますが、一般的には10万円から30万円程度が目安となります(地域・業者によって大きく異なります)。
| 代行内容 | 費用目安(参考値) | 備考 |
|---|---|---|
| 行政手続き代行(改葬許可申請など) | 5万円~15万円程度 | 書類作成、役所への提出代行 |
| お寺との交渉代行 | 5万円~10万円程度 | 離檀に関する話し合いのサポート |
| 石材店・供養先の選定サポート | 3万円~5万円程度 | 複数業者の紹介・比較 |
| トータルサポート(上記全て含む) | 10万円~30万円程度 | 墓じまい全般のサポート |
代行業者選びのポイント
- 実績と信頼性: 墓じまいの実績が豊富で、利用者からの評判が良い業者を選びましょう。
- 費用と内訳の明確さ: 見積もりの内訳が明確で、追加費用が発生する可能性についてもしっかり説明してくれる業者を選びましょう。
- 対応の丁寧さ: 相談時の対応が丁寧で、親身になって話を聞いてくれる業者を選びましょう。
- 資格の有無: 行政手続き代行は行政書士の資格を持つ業者、お寺との交渉は弁護士や行政書士が関与している業者だと安心です。
オンライン申請・マイナンバー活用の可否
2026年現在、墓じまいの主要な手続きである「改葬許可申請」は、原則として書面での申請が求められており、オンラインでの申請はまだ一般的ではありません。また、マイナンバーカードを用いた手続きも、現時点では一部の自治体を除いて限定的です。
ただし、将来的にはデジタル化が進む可能性もありますので、手続きを行う際は、必ず現在お墓がある自治体の最新情報を確認するようにしましょう。代行業者の中には、デジタルツールを活用して情報共有を効率化しているところもあります。
よくある質問
墓じまいに関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1:墓じまいの費用は誰が負担するべきですか?
墓じまいの費用は、法律で明確に定められているわけではありません。一般的には、お墓の承継者(祭祀承継者)が負担することが多いですが、家族や親族間で話し合い、合意の上で分担することも可能です。トラブルを避けるためにも、事前にしっかりと話し合い、書面で合意内容を残しておくことをおすすめします。
Q2:お寺に離檀料を支払う義務はありますか?
離檀料に法的な支払い義務はありません。しかし、長年にわたりご先祖様を供養してくださったお寺への感謝の気持ちとして、慣習的に支払われることが多いです。高額な離檀料を請求された場合は、まずは冷静に話し合い、解決が難しい場合は行政書士や弁護士などの専門家に相談することを検討しましょう。
Q3:墓じまい後の供養方法は何がありますか?
墓じまい後の供養方法は多岐にわたります。主なものとしては、永代供養墓、樹木葬、納骨堂への改葬、海洋散骨、手元供養などがあります。それぞれの費用、管理体制、供養の考え方が異なるため、ご自身の状況やご家族の意向に合わせて選択しましょう。
Q4:改葬許可証なしでご遺骨を移動できますか?
できません。墓地、埋葬等に関する法律に基づき、ご遺骨を別の場所へ移す(改葬する)場合は、必ず現在ご遺骨が埋葬されている自治体から改葬許可証の交付を受ける必要があります。この許可証がないままご遺骨を移動させることは、法律違反となりますので注意が必要です。
Q5:墓じまいの相談はどこにすればいいですか?
墓じまいの相談先は、状況によって異なります。
* 手続き全般: 石材店、墓じまい専門業者、行政書士
* 費用・契約: 新しい供養先(霊園、寺院、散骨業者)、石材店
* お寺との交渉: 行政書士、弁護士
* 家族間のトラブル: 弁護士
まずは信頼できる専門業者や行政書士に相談し、全体像を把握することから始めるのがおすすめです。
まとめ|一人で抱え込まず、専門家を頼ってください
墓じまいは、費用や手続きの複雑さに加え、ご家族の感情が絡むデリケートな問題です。何から手をつけて良いか分からず、不安を感じている方も多いでしょう。しかし、大切なのは、すべてを一人で抱え込まないことです。
このガイドでご紹介したように、墓じまいには明確な手順と必要な書類があります。まずは全体の流れを把握し、一つ一つのステップを焦らず進めていきましょう。特に、家族・親族との合意形成、現在のお寺との丁寧な話し合い、そして改葬許可証の取得は、スムーズな墓じまいのために不可欠な要素です。
費用面でも、複数の業者から見積もりを取り、内訳をしっかり確認することで、想定外の出費を防ぐことができます。もし手続きに不安を感じたり、お寺やご家族との話し合いが難航したりする場合は、行政書士や弁護士、墓じまい専門業者といったプロの力を借りることをためらわないでください。
専門家は、あなたの状況に合わせて最適なアドバイスを提供し、煩雑な手続きをサポートしてくれます。安心して墓じまいを進めるためにも、ぜひ積極的に専門家を頼り、あなたの負担を軽減してください。

墓じまいの手続きは、時間も労力もかかり、複雑な問題に直面することもあります。まず相談するだけでも、具体的な費用や流れを把握でき、一人で抱え込まずに安心して進めることができます。
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この記事の監修について
本記事は「お葬式.info 編集部」が、行政書士・司法書士・葬儀業界経験者・僧侶を含む監修者チームの助言のもと、公的統計・法令・専門書を根拠に作成しています。個別のケースについては、必ず専門家にご相談ください。編集方針・監修者一覧は編集ポリシーをご確認ください。
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