エンディングノートの書き方と選び方|書くべき7項目
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エンディングノートの書き方と選び方|書くべき7項目
(読了目安:約10分)
終活について考え始めたあなたへ。ここまでたどり着いてくださったこと、それだけで十分に勇気ある一歩です。「家族に迷惑をかけたくない」「自分の気持ちをちゃんと伝えたい」——そんな優しさから、この記事を開いてくださった方も多いのではないでしょうか。不安な気持ちを抱えながらでも、こうして情報を集めようとしているあなたをそっと応援しています。
エンディングノートは、あなたの「もしも」の時に大切なご家族が困らないよう、そして何よりも、あなたの「想い」を伝えるための大切なツールです。難しく考える必要はありません。できることから、あなたのペースで少しずつ始めていきましょう。
エンディングノートとは?あなたの「もしも」に備える大切なツール
エンディングノートとは、ご自身の人生の終わりに向けた希望や、もしもの時に家族に伝えたい情報をまとめておくノートのことです。法的な効力(法律上の拘束力)はありませんが、ご自身の意思を伝え、ご家族の精神的・手続き的な負担を和らげるための、心強い味方となります。
エンディングノートは「自由な気持ち」を伝える手紙
エンディングノートに書く内容は、決まった形がありません。ご自身の好きなように、自由に書き記すことができます。たとえば、大切な家族への感謝のメッセージ、好きな食べ物や思い出の場所、財産のこと、医療や介護の希望など、多岐にわたります。「家族へ届ける手紙」だと思って書き始めると、自然と言葉が出てくる方も多いようです。
遺言書との違いを知っておくと安心です
エンディングノートとよく似たものに「遺言書」があります。この二つには大切な違いがありますので、ここで整理しておきましょう。
| 比較項目 | エンディングノート | 遺言書 |
|---|---|---|
| 法的効力 | なし | あり |
| 書き方の形式 | 自由 | 法律に定められた形式が必要 |
| 主な用途 | 希望・気持ち・情報の整理 | 財産分配など法律的な意思表示 |
| 作成費用 | 無料〜数千円程度 | 数万円〜(公正証書遺言の場合) |
| 修正のしやすさ | いつでも自由に修正可能 | 形式に沿った手続きが必要 |
遺言書に関する法的要件は、民法(e-Gov法令検索)でご確認いただけます。エンディングノートは、遺言書では伝えきれない細やかな希望や気持ちを補完する役割も担います。まずは気軽に始められるエンディングノートの書き方から、一緒に見ていきましょう。
【関連】遺言書の種類と書き方について詳しくはこちら
エンディングノートに書くべき7つの大切な項目
エンディングノートには多岐にわたる内容を記すことができますが、特に「これだけは書いておくと安心」という7つの項目をご紹介します。すべてを一度に書く必要はありません。書きやすいところから、少しずつ埋めていくだけで十分です。
項目1:あなた自身の基本情報
まず、ご自身の基本的な情報を整理しましょう。ご家族が手続きを進める際に最初に必要となる情報です。
- 氏名、生年月日、住所、本籍地
- 連絡先(電話番号、メールアドレスなど)
- かかりつけ医の名前・連絡先、服用中の薬の名前
- 血液型、アレルギー情報
項目2:医療・介護に関する希望
もしもの時にどのような医療を受けたいか、介護が必要になった場合にどのような生活を送りたいか、あなたの希望を伝えておくと、ご家族が判断に迷う場面で大きな助けになります。
- 延命治療(心肺蘇生や人工呼吸器など)の希望の有無
- 希望する介護施設の種類・エリア
- 臓器提供の意思(意思表示カードへの記載も検討できます)
- 認知症(記憶や判断力が低下する状態)になった場合の希望
「リビング・ウィル(尊厳死宣言書)」という言葉を聞かれたことがあるかもしれませんね。これは法的な効力を持つ別の文書ですが、エンディングノートにあなたの希望を記すだけでも、ご家族にとって大切な指針になります。
項目3:葬儀・お墓に関する希望
ご自身の葬儀やお墓について、具体的な希望があれば書き記しておきましょう。
- 葬儀の形式(家族葬・一般葬・直葬など)
- 希望する宗派・宗教儀礼の有無
- 参列してほしい方のリスト
- お墓の場所・種類(一般墓・樹木葬・海洋散骨など)
- 遺影(葬儀で使う写真)に使ってほしい写真の場所
項目4:財産・口座・保険に関する情報
財産に関する情報は、ご家族が手続きを進める上で特に重要です。書き漏れがないよう、以下の情報を整理しておきましょう。
- 銀行口座(銀行名・支店名・口座番号・名義)
- 不動産・有価証券(株式・債券など)の情報
- 生命保険・医療保険(保険会社名・証券番号・受取人)
- 年金手帳の有無・年金番号
- 借入金・ローンの有無
メモ: 財産の分配については、エンディングノートではなく「遺言書」が法的効力を持ちます。分配に関する具体的な希望がある場合は、専門家(弁護士・司法書士・行政書士)への相談もご検討ください。
項目5:連絡先と大切な人へのメッセージ
あなたが亡くなった際に連絡を取ってほしい方のリストと、大切な人へのメッセージをまとめておきましょう。
- 親戚・友人・知人の連絡先(氏名・電話番号・関係性)
- お世話になった方々への感謝の言葉
- ご家族一人ひとりへのメッセージ
- 人生で大切にしてきたこと・思い出のエピソード
この項目こそ、エンディングノートにしか書けない、あなたにしか伝えられないものです。
項目6:ペット・デジタル資産について
現代ならではの項目として、ペットとデジタル資産の整理も大切です。
ペットについて
– 誰に引き取りをお願いしたいか
– 食事・薬・かかりつけの動物病院の情報
– 性格や習慣など、お世話のポイント
デジタル資産(インターネット上の情報・サービス)について
– パソコン・スマートフォンのパスワード
– SNSアカウントの扱い(削除希望か、残しておきたいか)
– オンラインバンク・証券サービスのID
– サブスクリプションサービス(月額課金サービス)の解約希望リスト
項目7:家族への感謝と未来へのメッセージ
最後に、そして最も大切な項目として、あなたの「心」を伝えましょう。
- 家族一人ひとりへの感謝の言葉
- 生きてきた中で大切にしてきた価値観
- 遺された家族への励ましの言葉
- これからの家族への願い・希望
この項目に「正解」はありません。あなたの言葉で、あなたらしく書いたものが、ご家族にとってかけがえのない宝物になります。
エンディングノートの選び方|市販・無料テンプレート・デジタルの比較
「どのエンディングノートを選べばいいの?」と迷う方も多くいらっしゃいます。大きく分けて3つの方法がありますので、ご自身に合ったものを選んでみてください。
市販のエンディングノートを選ぶ場合
書店やインターネット通販で、さまざまな種類の市販品が販売されています。
- メリット:書くべき項目がすでに整理されており、書き漏れが少ない。デザインや装丁が豊富で、自分好みのものを選べる
- デメリット:項目が多すぎて「全部埋めなければ」とプレッシャーを感じる場合がある
- 価格の目安:1,000円〜3,000円程度
まずはいくつか見比べてみて、「これなら書けそう」と感じるものを選ぶのがおすすめです。
無料テンプレートをダウンロードして使う場合
自治体や終活関連サイトでは、無料でダウンロードできるテンプレートも多く公開されています。
- メリット:費用がかからない。必要な項目だけ印刷して使える。試しに書いてみる第一歩として最適
- デメリット:自分で項目を選ぶ手間がかかる場合がある
【関連】無料で使えるエンディングノートのテンプレートについて詳しくはこちら
デジタルで作成・管理する場合
スマートフォンやパソコンで作成・管理する方法です。
- メリット:修正が容易。家族と内容を共有しやすい。クラウド(インターネット上の保管サービス)でバックアップが取れる
- デメリット:パスワード管理が必要。電源がない状況では閲覧できない場合がある
デジタル作成時の注意点(チェックリスト)
– [ ] データへのアクセスパスワードを家族に伝える方法を決めた
– [ ] 定期的なバックアップの仕組みを作った
– [ ] セキュリティソフトを導入し、情報漏洩対策をした
– [ ] 家族が開けるデバイスに保存している、または印刷版も用意している
エンディングノート作成にかかる費用と時間の目安
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弁護士法人グループが運営する終活・相続の総合相談窓口。まず話を聞いてもらうだけでも大丈夫です。
エンディングノートの作成にかかる費用と時間の目安を、方法別にまとめました。前もって知っておくことで、焦らずに準備を始めることができます。
| 作成方法 | 費用の目安 | 作成時間の目安 | こんな方に向いている |
|---|---|---|---|
| 無料テンプレートを印刷 | 無料(印刷代のみ) | 2〜5時間(分割可) | まず試してみたい方 |
| 市販のエンディングノート | 1,000〜3,000円程度 | 3〜10時間(分割可) | 項目に沿って書きたい方 |
| デジタルサービス(有料) | 月額500〜2,000円程度 | 1〜3時間 | PCやスマホに慣れている方 |
| 専門家(行政書士など)に相談 | 3万〜10万円程度 | 数時間〜数日(相談込み) | 財産整理も一緒にしたい方 |
※費用はあくまで目安です。サービスや地域によって異なる場合があります。
作成・保管・見直しの流れ|ステップで確認しましょう
エンディングノートは「一度書いたら完成」ではなく、育てていくものです。無理のないステップで進めていきましょう。
ステップ①:まず書きやすい項目から始める
すべての項目を埋めようとせず、「今日はここだけ」と一つの項目から始めましょう。感謝のメッセージや、好きなものリストなど、ポジティブな内容から入るとスムーズです。
ステップ②:家族や信頼できる人と話してみる
書くことに迷ったとき、または書いた内容を誰かに聞いてほしいとき、信頼できるご家族や友人に相談するのも良い方法です。エンディングノートがきっかけで、家族との大切な会話が生まれることも多くあります。
ステップ③:定期的に見直す習慣をつける
以下のタイミングで、内容を見直すと安心です。
- 引っ越し・結婚・離婚・出産などライフイベントがあったとき
- 健康状態や気持ちに変化があったとき
- 年に一度(誕生日・年末年始など、区切りの良いタイミング)
ステップ④:保管場所を家族に知らせておく
どれだけ丁寧に書いても、見つけてもらえなければ意味がありません。信頼できる家族に保管場所を伝えておきましょう。
保管の際のポイント
– 鍵のかかる引き出しや金庫に保管する
– 「エンディングノートあります」と書いたメモを分かりやすい場所に貼っておく
– デジタルの場合は、アクセス方法を家族に伝える方法を考えておく
エンディングノートを書き始めるチェックリスト
始める前にこのチェックリストを活用してみてください。
準備のチェックリスト
– [ ] エンディングノート(または無料テンプレート)を用意した
– [ ] 書く場所・時間を確保した
– [ ] 基本情報(氏名・住所・連絡先)をまとめ始めた
– [ ] 財産・口座情報を一か所にまとめ始めた
– [ ] 医療・介護の希望について自分の気持ちを確認した
– [ ] 葬儀・お墓の希望について考えてみた
– [ ] 家族へのメッセージを一言でも書いた
– [ ] 保管場所を決め、家族に伝えた
– [ ] 次回の見直し時期を決めた
よくある質問(FAQ)
Q1:エンディングノートはいつから書き始めるのが良いですか?
書き始めるのに「早すぎる」ということはありません。20〜30代から書き始める方もいらっしゃいます。元気なうち、頭がはっきりしているうちに書き始めることで、ご自身の気持ちをしっかり整理できます。「もしも」が訪れてから慌てないためにも、気になったタイミングが始め時です。
Q2:途中で書けなくなったらどうすれば良いですか?
それはとても自然なことです。重い気持ちになったら、一旦休んで構いません。感謝のメッセージや好きなものリストなど、別の項目から再開するのも良い方法です。終活カウンセラーや行政書士などの専門家に相談することで、気持ちが整理されることもあります。「できる範囲で、できるときに」という気持ちで続けていきましょう。
Q3:家族に見せるタイミングはいつが良いですか?
決まったタイミングはありません。書き終えたらすぐ共有する方もいれば、保管場所だけ伝えておく方もいます。大切なのは「いざという時に見つけてもらえること」です。保管場所を伝えておくだけでも、いざという時に大きな助けになります。
Q4:遺言書と併用するメリットはありますか?
はい、大きなメリットがあります。遺言書は財産の分配など法律に関わる事項を確実に実行できます(民法の規定はこちら:e-Gov法令検索)。エンディングノートは、遺言書では書ききれない個人的な希望や家族へのメッセージを伝えるために活用できます。両方を用意することで、法的な手続きとあなたの「想い」の両方をしっかりと伝えることができます。
Q5:エンディングノートに書いた内容は必ず守られますか?
法的な強制力はありませんが、ご家族があなたの希望を尊重してくれる可能性は高まります。特に、医療・介護・葬儀に関する希望は、ご家族が判断に迷う場面で大きな指針になります。財産の分配など法的に確実に実行したい事項については、別途遺言書の作成をご検討ください。
Q6:専門家に相談した方が良いケースはありますか?
以下のような場合は、専門家(弁護士・司法書士・行政書士・終活カウンセラーなど)に相談することをおすすめします。
- 財産が複数あり、分配方法を明確にしたい場合
- 家族関係が複雑で、誰に何を伝えるか迷っている場合
- 認知症や病気の進行が心配で、早めに整理したい場合
- エンディングノートと合わせて遺言書も作成したい場合
「一人で抱え込まなくて大丈夫」——相談できる専門家は、各市区町村の相談窓口や終活関連のNPO・士業事務所などで見つけることができます。
まとめ:あなたの想いを形に——一歩ずつ、あなたのペースで
エンディングノートは、あなたの人生を振り返り、大切な人への「ありがとう」と未来への願いを形にする、かけがえのないツールです。
この記事でご紹介した書くべき7つの項目をもう一度振り返りましょう。
- 基本情報:氏名・連絡先・かかりつけ医など
- 医療・介護の希望:延命治療・介護施設の希望など
- 葬儀・お墓の希望:形式・宗派・埋葬方法など
- 財産・口座・保険情報:手続きに必要な情報
- 連絡先と大切な人へのメッセージ:感謝と思いを伝える
- ペット・デジタル資産:現代ならではの大切な項目
- 家族への感謝と未来へのメッセージ:あなたにしか書けない言葉
完璧に書く必要はありません。一行でも、一項目でも、書き始めたこと自体が大きな一歩です。
終活は、決して「終わり」の準備ではありません。これからの人生をより安心して、より豊かに過ごすための準備です。
「一人じゃない」と感じてほしい——この記事を読み終えた今、もし不安や疑問が残っているようであれば、ぜひ専門家や信頼できる方に相談してみてください。終活カウンセラー、行政書士、各自治体の相談窓口など、あなたの話を聞いてくれる場所は必ずあります。あなたのペースで、あなたらしい終活を進めていきましょう。
【関連】終活の全体像と始め方について詳しくはこちら
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